一昨日に続いて、エコ関連の話題をもう1つ。
「エコ」を売りにしながら、エコにならない場合があるという、お粗末なエコ。
温暖化は防止できる? 「熱の宅配便」(後編) – 環境 – nikkei BPnet
オール電化住宅は環境によいと宣伝されていますが、住む人の習慣や生活時間によっては、必ずしもエコにならないことが報告されています。これに対して、ガス会社からのひとつの回答として登場しているのが、「エコジョーズ」という愛称の新しいガス給湯器です。
オール電化が環境によい……わけがない(^_^)
一番環境にいいのは、電気を使わないことだし、電化製品が少ない方がいいに決まっている。
オール電化だの、省エネだのといって、需要を喚起しているのは、エコをネタにした企業の販売戦略でしかない気がする。
考えてみれば、平日の勤務中は自宅では無人だし、電気は冷蔵庫と家電の待機電流が消費しているだけでほとんど使わない。
睡眠中も、ほぼ同様だ。冷暖房を入れていると、就寝中も消費するが……。
もっとも電気を使っているのは、帰宅後から就寝までの3~4時間と、朝の起床から出勤までの1時間くらいだ。
つまり、極論すると1日5時間くらいしか、必要ないことになる。
それだけのために、オール電化は必要ない。
ガスについても必要な時間は限られている。
うちでは夫婦共働きで、帰宅も遅いため、自宅でご飯を作ったりすることは少ない。ほとんどが外食なのだ。ガスを使うのは、風呂とコーヒーを飲むときにお湯を沸かすくらい。
以前は料理をしたりもしたが、時間もないし手間と材料費もバカにならないので、作らなくなってしまった。
食材を買えば、食費が安上がり……というのが、一般的な認識だが、それも継続的に料理をしている場合だろう。1回の食事のためだけに、少量の食材を買ってくることは、それほど経済的ではない。
たとえば、卵を1パック、12個買うと、12個を消費するまで使い切らなくてはいけない。だが、毎日卵料理というわけにもいかず、無駄になってしまう。家族が多ければ消費量も多いだろうが、二人だと12個も卵はいらない。
結局、安上がりなのは、弁当屋の弁当だったりするのだ。
つまるところ、エネルギー効率の問題だ。
電気にしろ、ガスにしろ、熱にしろ、ロスが多すぎる。
科学が進歩したといっても、発電では運動エネルギーまたは熱エネルギーを、電気に変換できる効率は4割程度で、ロスが多い。そのロスが、環境に負荷をかけていることになる。
エコの算定基準となっている、CO2の排出量も、想定された計算で仮定しているものだから、実際のところはわからないというか、見えない。
どのくらい使ったか、どのくらい減ったか……が、まったく見えないから、エコ、エコと叫んでみても、実感がわかない。
計算は概算だから、その想定している基準が間違っていれば、計算結果も違ってくる。意図的に基準を変えれば、結果を操作することだって可能なのだ。
ほんとうに温暖化防止に役立っているのかどうかは、誰にもわからない。
エコは仮想現実の中で成立している、仮想の成果なのかもしれない。