コンピュータに関する呼び方で、世代がかわるなーという話。
ITmedia エンタープライズ:まつもとゆきひろのハッカーズライフ:第5回 ハッカー環境問題 (1/2)
いわゆるPC
日本では「PC」と呼んだ方が通りがいいかも。「マイコン」を経験した世代には、PCという略語には何となく抵抗がある。「パーソナルコンピュータ」なら「パーコン」ではないか。いや、それもいやだけど。「スーパーコンピュータ」の略である「スパコン」にも同様に抵抗がある。
当時のコンピュータ
70年代後半から80年代前半にかけて、個人向けのコンピュータは「マイコン」と呼ばれていた。パーソナルコンピュータの略である「PC」という単語が登場するのはもう少し後になる。
私が最初にコンピュータをいじっていた1975年当時は、「ミニコン」と呼ばれていた。
ミニ……小さなコンピュータという意味だ。
小さいといっても、高さが150cmほどのタンスくらいの大きさがあった。銀行などが導入していたコンピュータは、もっと巨大で複数台を稼動させていたから、それにくらべればミニだったのだ。
その後、卓上サイズのものが登場して、「マイコン」と呼ばれた。マイはマイクロの略で、Myのマイではない。語呂合わせで、My Computerとすることもあった。
パーソナル・コンピュータと呼ばれるようになったのは、一般向けにコンピュータが普及し始めた頃で、NECのPCシリーズが定着し始めた頃だろう。
その後、「パソコン」と略されるようになり、PCとさらに略称されるようになったのは、もっとあとだ。正確にはわからないが、ここ5〜6年ではないだろうか?
私にしてみれば、「PC」という呼び方は、NECのパソコンというイメージだ。
インターネット以前の、パソコン通信の時代には、OSはMS-DOSだったから、コンピュータの呼び名は、メーカー名またはブランド名が主流だった。
NEC派、IBM派、FM-TOWNS派と、大別すると3つの勢力があった。
NECの主力は、PC-9800シリーズだったから、「オレの98(キュウハチ)」と呼んでいた。
懐かしい話である(^_^)