FIFAの汚職問題で大揺れしているサッカー界だが……
18年のロシア大会が、ロシアで開催されるのかどうかはともかくとして、日本代表にとっては、W杯予選を勝ち上がっていかなくてはならない。
アジアの予選では、全勝するくらいの強さがなくては、W杯本戦では話にならない。
ハリルホジッチ監督は、これまでの代表チームにはなかった「新風」を注ぎ込んでくれているように思う。
その手腕には期待したいところだが、マスコミはなんとかして揚げ足を取ろうとしているようにも見える(^_^)。あることないことを書き立てるのが、スキャンダル好きのマスコミではあるが、首を傾げることは少なくない。
以下の記事もそのひとつ。
ハリル監督 川島&酒井高徳のパフォーマンス次第で求心力低下も
指揮官は厳格な姿勢で選手たちに高いパフォーマンスを求め、海外組にも所属クラブでのレギュラーを厳命。代表招集の条件にしている。
おいおい(^_^)b
「海外組にも所属クラブでのレギュラーを厳命。代表招集の条件にしている。」
いつ、そんな発言をしたんだ?
ハリルホジッチ監督の発言やインタビュー記事を探してみたが、「クラブでのレギュラーが代表招集の条件」と明言しているものは見つからなかった。
近いニュアンスのことはいくつかある。
ハリル監督、欧州組を鼓舞「所属クラブでレギュラーにならなければ」 (3/3ページ) – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)
「定期的にプレーしていない選手は、トップの調子にはなれないものだ。選手たちと言葉を交わしながら15日間ヨーロッパを旅してきて、彼らには多くの注文をした。全員と個々に話をして、自分たちのクラブでレギュラーにならなければならないと伝えた。居場所を勝ち取るためにもっとハードワークしてほしいし、もっと日本代表と代表チームでの居場所のことを考えてほしい。我々全員がロシアW杯への出場権を勝ち取りたいと思っており、そうなればブラジルW杯での失意の後で、大きな成果となるだろう」
ハリル監督が再来日“欧州組よ、クラブで定位置獲れ” ― スポニチ Sponichi Annex サッカー
欧州滞在中に「GOAL」クロアチア版のインタビューに応じ「欧州でプレーする日本人は多いが、定期的に試合に出ていないのは大きな問題。個々に話をして、自分たちのクラブでレギュラーにならなければならないと伝えた。居場所を勝ち取るためにもっとハードワークしてほしい」などとコメント。所属クラブでの定位置確保を代表定着の条件に掲げた。
※下線部は記者の解釈であって、コメント本文では「条件」とはいっていない。
本田よ、日の丸を背負いたいならミランを出よ ハリル監督の“主力入り条件”黄信号 (2/2ページ) – スポーツ – ZAKZAK
指揮官は海外組に対し、ハリル・ジャパンでの主力入りの条件として「自分の席を確保できるクラブにいってほしい」と通達している。本田も例外ではなく、4月のミラノダービーを視察した際に条件を伝えている。
これらの発言のことを「条件」と解釈しているようなのだが、監督は檄を飛ばして要望しているのであって、条件をつきつけているわけではないと思われる。「条件」というのは、記者の勝手な思い込みだろう。
あるいは、誤訳か?
どうもそのへん、記者は日本語を勉強し直した方がいいのでは?……と思ってしまう。
理解力、文章力、表現力は、記者の基本だ。
監督が、「日本代表の条件は、かくかくしかじかだ」と明言したのなら、どこで、いつ、どのように発言したのか、明確にすべきである。
勝手な憶測や解釈で、あたかも監督が発言したように書くのは、記者としてあるまじき行為だろう。
新聞やテレビで「ねつ造」や「誤報」がよくあるが、記者の質が落ちているのか、メディアとしてのモラルが低下しているのか。
東スポに、質やモラルを求めるのが間違いなのかもね(^_^)。