メタ社がメタバース関連の人員削減をするというニュース。
人材の流動性が高いアメリカのことだから、一概に悪いニュースとはいえないものの、スタッフの数が減れば研究開発の規模も小さくなるだろうから、マイナス要素だね。
メタが従業員1万人規模の追加削減へ…メタバース関連事業が対象か : 読売新聞
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは10日、米メタ(旧フェイスブック)が1万人規模の人員削減を計画していると報じた。昨年11月に全従業員の約13%にあたる1万1000人超の削減を発表したばかりだが、業績の低迷を受けて追加の削減が必要と判断した可能性がある。
同紙によれば、追加の削減は今後数か月にわたって実施され、昨年11月と同程度の規模になるという。インターネット上の仮想空間「メタバース」関連事業などが人員削減の対象になるとみられる。
メタはコロナ禍の巣ごもり需要を背景に、従業員数を2019年末の約4万5000人から22年9月末に約8万7000人へとほぼ倍増させた。しかし、巣ごもり需要の一服や人員拡大によるコスト増加によって業績が低迷しており、22年10~12月期決算は5四半期連続の減益となった。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者は2月、「今年は経営効率化の年だ」と述べ、さらなるコスト削減の可能性を示唆していた。
「レイオフがメタバースにとどめを刺す」……といわれていたが、それが現実味を帯びてきた気もする。
ザッカーバーグは、メタバースをどうするつもりなんだろうね。
あまりに赤字続きだと、ある日突然、「やーめた」というのかな?
で、社名をFacebookに戻すとかね(^_^)b
これまでのところ、メタバースでメタ社が天下を取れそうな気配がないので、どこまで辛抱できるかが問題だ。2023年中もメタバース関連の赤字が続くようだと、その赤字額によっては経営方針の大転換とか、社長の交代とか、あるかもしれない。かつて、スティーブ・ジョブズがAppleを追い出されたように。
カリスマ経営者は、神がかっているときはいいけど、低迷してくると疫病神扱いになってしまう。ジョブズは呼び戻されて、再びカリスマ性を発揮したわけだけど。
VRゴーグルを値下げしたりしているが、ユーザーが飛びつくような事態にはなっていない。
メタバースでなにができるのか、なにが楽しいのか、なにか儲かることがあるのか……など、行ってみたくなるような呼び水が乏しい。
過去に辿ってきた道の事例から考えれば、メタバースが広く浸透する鍵は3つ。
平たくいえば、性欲と金銭欲と物欲の三大欲求を満たすこと。
現実世界の欲が、メタバースにも反映されるから、デジタル化できる欲が満足のいくものになるかどうか。
メタバースというシステムや手法は新しいが、そこで展開される人間の行動や経済は、古くからある慣行を上書きしたものになるだけ。
人間って、結局アナログなんだよ(^_^)b
いずれにしても、今年、2023年中にどこまで進歩し浸透するかだね。
果たして、バラ色の世界になるだろうか?