民放TV局に放映を拒否されたというPanasonicのCMとやら

話題になっているらしい、PanasonicのスマートテレビのCM。
これ、意外と面白そう。

パナソニック スマート ビエラ│2013 放送拒否CM

Panasonicといえば、「アラサー・エアコン」とかチープな駄作もあったが、これはちょっとしたヒット、内野ゴロで出塁したくらいの価値はありそう(笑)。打率は低いけれども、久々にヒットを打った感じ。
スマートテレビというコンセプトは、これまでにも各社がいろいろと試みてきていたが、なにがスマートなのかいまいち訴求力がなかった。

そのひとつの原因が、「リモコン」のあり方だった。
リモコンが旧態依然のまま、ボタンがたくさん付いただけの使いにくいもので、ぜんぜんスマートじゃなかった。これについては、過去記事でも書いた。

「テレビ」の未来形を考える(1)
テレビのリモコン問題

そのリモコンが、少し面白くなった。
ユーザーにしてみれば、ディスプレイに映るのがテレビ番組だろうが、ネットだろうが、DVDなどの市販タイトルだろうが関係ない。パソコンのディスプレイで、すべてまかなっている人も少なくないだろう。

映すのは、コンテンツ。
制作や配信しているのがどこ(誰)だろうが問題ではない。

テレビ局とネットの垣根を取り払ってしまう意味で、このスマートテレビはやっと望ましい形に近づいた気がする。
音声認識と顔認識とタッチセンサーを、コンパクトな形に収めたのは評価できる。がしかし、さらにもう一工夫がほしい。それはデザイン性なのかもしれないし、GUIなのかもしれない。「面白い」とはいえるが、「スゴイ!」と驚嘆するほどではない。
強烈なインパクトが、もうひとつ。

one more thing
故ジョブズの名セリフを彷彿とさせるような、「なにか
それが難しいんだけどね。

民放がCM放映を拒否したことで、逆に注目を浴びることになったように思う。
これが売上につながるのだとしたら、テレビCMはなくてもいいってことにもなる。
テレビ局 vs スマートテレビ……という構図も、なかなか面白い。

諌山 裕

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