このところ、東北沖や関東周辺で、大きめの地震が頻発している。
それを「2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の余震」と考えるのか、「次なる大地震の前震」と考えるのかで、地震関係の専門家の見解は割れているように見える。
20日に震度5強の宮城「M7.0超の地震に注意」理由は余震の特徴 | 毎日新聞
20日に宮城県沖で発生し同県で震度5強を観測したマグニチュード(M)6・9の地震について、政府の地震調査委員会(委員長、平田直(なおし)・東京大名誉教授)は22日に臨時会合を開き、さらに強い揺れをもたらす地震が発生する可能性があるとして、注意を呼びかけた。今回の地震以降、震源付近で規模の大きな地震が少ないことから、M7・0以上の地震への注意喚起が必要だと判断した。
一般的に地震発生後、規模の大きな後続地震が少ないと、より大きな地震が起こる可能性が高まる傾向にある。調査委によると、20日の地震以降、震源付近ではM4・2より大きい地震が起こっていない。
一方、今回の震源付近には、1978年に28人の死者を出した宮城県沖地震(M7・4)の震源域があり、20日の地震の影響で当時と同様の地震が今後、起こりやすくなった可能性もある。こうした事情から、調査委はより踏み込んだ情報を出すことにした。
平田委員長は「M7・0~M7・5程度の地震が起こる可能性があるので、少なくとも1週間程度は注意を続けてほしい」と話した。調査委は、宮城県沖でM7・0~7・5の地震が発生する確率を今後30年で90%と評価している。
お月様の潮汐が引き金になるとの説もあり、前者(2月13日)は半月の小潮の前日、後者(3月20日)は新月の大潮のときだった。
大潮は月と太陽の潮汐力で、地球が引き伸ばされている状態。
小潮は潮汐力が弱まり、伸びた地球が元に戻った状態。
ゴムボールを想像するといい。
大潮では引き伸ばされるので地殻がずれる。一方、小潮では伸びた地殻が戻ることでずれた断層やプレートがぶつかる。それは地球サイズではほんのわずかだが、断層等が数センチ動くだけでも大きなエネルギーになる。
潮汐力と地震の関係は、まだ定説としては認められていない、ひとつの説にすぎない。
ただ、過去の大地震との相関関係は示唆されている。
「1週間程度は注意」というと、次の大潮は、3月28日〜31日である。