わが家の猫「ラピ」(♀)が、逝った。
享年19歳。
人間に換算すると、92歳に相当する。
うちの猫たちの中で、一番長生きした。
19年は、長いようで短い。
人間にべったりの猫で、いつもそばにいた。
人の膝の上がお気に入りだった。
甘えん坊で、食いしん坊で、物怖じしない子だった。
老衰で死ぬ猫は少ない。
これまでに13頭の猫を見送ってきたが、老衰で亡くなったのは2頭だけ。
あとは、がんなどの病気だ。
ここ1か月ほどは、ガリガリに痩せる一方だった。
そのくせ、食欲は旺盛だったのだが、食べても身にならなかったのだ。
数日前から、立ち上がることもできなくなっていたので、いつ逝ってもおかしくない状態だった。
最後は静かに息を引き取った。
思い出はたくさんある。
ありすぎて思い出せないほど。
まだ寂しさは感じない。
いなくなったという実感がないからだ。
日にちが経つほどに、寂しさを感じると思う。
今ごろ、天国への階段を登っているのだろう。
天国の入口では、先に逝った猫たちが待っている。
仲良しだった猫もいる。
きっと、寂しくはないはず。
亡骸はペット葬儀社で火葬し、骨壺に入れてもらって、わが家に戻ってくる。
猫が死ぬたびに、毎度同じことを書いている気がするが……。
いずれ、私もそっちにいく。
死後の世界があるなんて思っちゃいないのだが、あると仮定しよう。
いつか、そっちで再会しよう。
また、みんなで遊ぼう。
ラピちゃんへ。
しばしの別れだ。
さようなら。
そして、うちの猫になってくれて、ありがとう。