マスクの防御効果を検証した実験の報告記事。
この結果からは逆に疑問が出てくるのだが……。
マスクの新型コロナ防御効果が明らかに 布マスクで吸い込むウイルス量が2〜4割減 東大が発表 / ITmedia NEWS
東京大学は10月22日、実際の新型コロナウイルスを使用した実験でマスクに一定の防御効果があることが分かったと発表した。布マスクは吸い込むウイルス量を60〜80%に、医療用のN95マスクでは10〜20%に減らす効果があった。ただし、適切に装着しないと効果は低下するという。
(中略)
新型コロナウイルスは、会話などの飛沫やエアロゾルで感染が広がったと見られており、感染予防のためにマスク着用が推奨されている。しかし、実際に空気中を浮遊するウイルスに対してマスクがどの程度の防御効果を持つのかは分かっていなかった。
「布マスクは吸い込むウイルス量が60〜80%になる」とのことなのだが、これをもって、
「防御効果がある」というのは、ちょっと違うんじゃないか?
マスクの効果を問うときは、「感染がどれくらい防げるか?」である。
ウイルスの吸引量が60〜80%になっているということは、結局のところ、ウイルスは体内に侵入しているわけだ。
問題はここからで、ウイルス吸引量が60〜80%で、感染し、発症するのかどうか?
ここの部分の実験がされていない。
60%でも感染するのであれば、ウイルス量が減っても意味がない。
そこの点はどうなのよ?
飛沫に含まれるウイルスの数については、厳密に数えた研究というのがあまりないために、推測や理論値によるものがほとんど。
1粒の飛沫……大きさは3㎛としよう……に、ウイルスはいくつ乗っかっているのか?
推測では、数十〜数百個とされている。
飛沫1粒に1個のウイルスというようなイメージがあるかもしれないが、それは間違い。
飛沫の数はというと、大声で会話をしている場合で、1分あたり10万粒以上という研究があった。
1粒あたり100個のウイルスと仮定すると、10万粒ではウイルスの数は1000万個になる。
そのうち、マスクで防御できるのは最大60%で、ウイルスは600万個に減る。
さて、問題です。
マスク着用で、600万個のウイルスが侵入しました。
感染は起こるでしょうか?
答えはいかに?
感染しない……というのは考えにくいのだが?
関連して、マスクで防げないというのを検証したような事例が出ていた。
CNN.co.jp : 米CDC、濃厚接触の定義変更 短時間接触の看守がコロナ感染
米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は21日、新型コロナウイルス患者との濃厚接触に関する定義を変更したと発表した。バーモント州の刑務所で、複数回・短時間の接触を通じて感染したと思われる症例が確認されたことを受けた措置。
(中略)
このデータからは、そうした接触を通じ、受刑者6人のうち少なくとも1人からウイルスが感染していたことがうかがわれる。受刑者6人はマイクロファイバー繊維のマスクを着けていることもあったが、看守と接触する際に必ず着けていたわけではなかった。看守は毎回、マイクロファイバー繊維マスクとガウン、目を保護するゴーグルを着けていた。
看守は「マイクロファイバー繊維マスクとガウン、目を保護するゴーグル」と、ほぼ完璧な防御をしていたが、それでも感染してしまったようだ。
防御率40%(透過率60%)では、防御していることにならない……ともいえる。
ヨーロッパやアメリカでは、マスクの義務化が進んでいるが、それでも一向に感染が抑制できていない。
マスクの効果に疑問符がつく事態。
マスクでウイルスの吸引量が減っても、感染するのであれば効果がないのと同じ。
やっぱりマスクに感染予防効果はない……といってもいいのではないか。
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秋も深まり、朝晩は寒くなってまいりました。
で、気管支炎対策に、マスクをしようかと思っていましたが。
まだ、していません。
買ってはあるんですけれど。100均で。
マスク、マスク、マスクって。
スパコン使って計算しても、東大が研究しても。
マスクは防御率100%ではないことは、とうに分かっていることですし。
なあにをいまさら。という気がします。
Go toトラベルにも、Go toイートにも、Go to商店街にも、
まったく参加していない、ことが、
マスクしてなくても、コロ助に感染しないコツかなあ。