感染対策でセルフレジやATMのタッチパネルはOK?

新型コロナの感染者数が減少傾向にあり、緊急事態宣言が一部解除される状況になってきた。
とはいえ、なにかと神経質に感染対策を求められている。
ソーシャルディスタンシング(フィジカルディスタンシング)として、2メートルの距離を開けるとか、入店時にマスク着用とか、3密を避けるとか、ステイホームとか……etc。

しかし、2メートルの距離が前後だけで左右は無視されていたりもする。
ソーシャルディスタンシングは「半径2メートル」という設定なのに。
レジに並ぶ列には立ち位置の指定がされているが、会計後にエコバッグに詰め替える場所では距離は取られていなかったり。
やってることがちぐはぐ。

先日のニュースで、マイナンバーの変更手続きで役所に人が押し寄せているというのがあった。
建物の外にも行列ができたため、ここでも間隔を開ける指示がされていた。
ところが、窓口の前で待つ人々は、待合室の長椅子に肩を寄せあって座っていた。
それを見た取材のレポーターは、
「ごらんのように、中では肩が接するほど密着しています。これでいいのでしょうか?」
といった。

それをいうなら、電車はどうなのよ?
一時期よりも通勤する人が増え、電車は混み始めている。電車の長椅子は、ほぼ満席で肩が接するほど近接だ。そもそも電車のひとりあたりの座席幅は、キツキツの設定なので、よほど細身でない限り、隣の人と肩が触れる。
電車でソーシャルディスタンシングを求めないのはなぜ?
前々から書いているが、電車が問題にされない理由はなんなのか?

レジ前のビニールカーテンは無意味だが、笑っちゃうのがスーパーの複数あるレジで、店員の前にはビニールカーテンがあるものの、後方にはないことだ。隣の列に並んでいる人に対しては無防備なのだ。後ろからくしゃみをされたらどうするの?(^_^)b
頭隠して尻隠さずとはこのことだ。
まぁ、効果はほぼゼロなので、心理的安心感があればいいのかもしれない。

もうひとつ、盲点なのはセルフレジの場合のタッチパネルだ。
タッチパネルは静電容量タイプのようなので、素手でタッチしないといけない。
ここで接触感染が起こる可能性がある。
院内感染の原因が、タブレットのタッチパネルだったという事例も発生していた。頻繁に手洗いをする医療従事者でも、それが起こった。
タッチパネル問題は、ATM等の端末も同様だ。

スマホの画面が、菌やウイルスでトイレの床なみに汚染されているというのは、よくいわれる。
個人のスマホでもそうなのだから、不特定多数の人が触れる公共タッチパネルは、もっと汚染されているだろう。

感染対策は、それでいいのか?

セルフレジで、ひとりが会計を終えたら、その都度アルコール消毒しているわけでもないしね。
タッチパネルを消毒することは、考えていないと思われる。

感染対策を厳密にするのなら、セルフレジやATMは使用禁止にしなくてはいけない。
できるだろうか?
できないだろうな。

諌山 裕

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