悪意がなければ、何を言ってもよいのか?

 開いた口がふさがらないというか、言ってることがあまりにも幼稚。

時事ドットコム:大統領の天皇発言「悪意ない」=日本の反発に「驚き」-韓国高官

 【ソウル時事】韓国大統領府高官は23日、天皇陛下の訪韓には過去への謝罪が必要との李明博大統領の発言について、「歴史問題についての原則的な立場を述べたものであり、悪意は全くない」と釈明した。

 「悪意はない」……という便利な言い訳。
 問題は怨念の日韓関係ではあるが、これはもっと身近な「いじめ」の問題とも共通する。
 いじめた側は「悪意はなかった」あるいは「遊んでいただけ」といったように、結果がどうであれ悪意や犯意を認めない。
 多くの犯罪でもそうだ。
 「殺意はなかった」「悪意はなかった」というのは、否認するときの常套句だ。
 問題なのは「悪意」があったかどうかではなく、その結果に対してどう反省するか、責任を取るか、ということだ。
 結果に対して、悪意がなかったら無罪放免ということであるならば、法律は無意味だし、倫理観や正義も無意味になる。
 人を傷つけても、あるいは殺しても、「悪意はなかった」で済むのなら、なんと簡単なことだろう。

 幼稚な言い訳ではあるのだが、日本も韓国が怒ってきたら「悪意はなかった」といえば済む。
 あちらの常識として、悪意がなければ、何を言ってもいいらしいからね。

諌山 裕

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