テストマッチとはいえ、ベネズエラに4失点の完敗を喫した日本代表。
この試合についての関連記事は、まぁ非難の嵐(^_^)
大量失点での負けだから無理もないが、私の感想は「こんなもんだろ」という程度。
いろいろ読んだ記事の中で、よい分析は以下の記事だった。
A代表もU-22代表も未熟なまま…両カテゴリーに共通する課題とは ? | サッカーダイジェストWeb
日本代表は11月19日、キリンチャレンジカップでベネズエラ代表と対戦。前半のうち4点を献上し、1-4という近年稀に見る惨敗を喫した。
露呈したひとつの課題は、柔軟性のなさだろう。
(中略)
最前線に永井が入った14日のキルギス戦でも言えたことだが、大迫というポストワーカーがいない状況でもポゼッションにこだわるあまり、攻め手を失いゲームの主導権を相手に明け渡してしまう。つまり今の日本代表には、戦術的柔軟性がないのである。
(中略)
それはベネズエラ戦の2日前に広島でU-22コロンビア代表と戦ったU-22日本代表にも言える。
システムこそ、A代表の4-4-2とは異なり、3-4-2-1が主体だが、つないで崩すというチームコンセプトは変わらない。
しかしA代表と同様に、そのコンセプトに捉われ過ぎて、逆に自分たちの首を絞めている感は否めない。
コロンビア戦では、上田綺世を先発させたが、鋭い飛び出しが得意なこのFWに、緻密なポストワークを要求しても、なかなかうまくいくはずはない。前線でタメが作れないからウイングバックの上がる時間もなく、結局は久保建英や堂安律の個人頼みの単調な攻撃ばかり。テンポの悪いパスワークに終始し、ボールロストを繰り返すと、47分と59分に被弾し、無得点のまま0-2で敗れている。
ポゼッションにこだわっているというより、攻め手がなくてボールをもっているだけという気がする。パスをするにしても無駄なパス、苦し紛れのパスが多い。ボールを回すだけのパスになってしまっている。それでは相手も恐くない。
先発のメンバーを見れば、このメンツがBチームであることは明らか。
出場機会の少なかった選手たちに回ってきたチャンスではあったが、いきなりチームを組んでも連携がうまくいくはずもない。練習時間も少ないことから、ぶっつけ本番みたいなものだろう。
それでうまく機能するほど、選手たちのレベルは高くない。
この結果は必然だったのだ。
だから私は「こんなもんだろ」と、意外でもなんでもなかった。
国内組も多かったことで、日本人選手の悪癖が随所に出ていた。
そのひとつが、「判断やプレイ速度が遅いこと」だ。
参考記事→ 【サッカー】日本選手のスピードが遅いのはなぜか
上記の過去記事に書いたことの繰り返しになるが、パスのタイミングもシュートのタイミングも、ワンテンポ遅い。
そのために決定機を逃す。
相手の方がプレイ速度が速いので、後手に回ってしまうのだ。
これは日本の悪癖であり、いまだに改善されない問題だ。
海外組はこの点を克服できている選手が多い。
昨晩の試合では、中島、柴崎、原口は対応できていたが、ほかの選手がそのプレイ速度についていけないために、呼吸が合わないことになっていた。
テスト起用の意味合いが強かった昨晩の試合だが、国内組で使える選手は少ないことが明確になった。
「成長に期待する」なんてこともいわれていたが、中高生じゃないんだから伸びしろはわずか。今現在100の力があるとしたら、頑張って努力しても10%増しの110になれればいい方。100が200になるほど化けることはない。いきなりレベルアップしたりはしないのだ。
結局、海外組偏重になるのは、プレイ速度の問題から必然的な選択になる。
まぁ、それでも後半の終盤は、相手が疲れてきたこともあって、日本選手の動きはよくなっていた。
最初からそれをやれよ……といいたいところだが、このメンツでの連携になれるのに60分以上必要だったということだね。
つまりは、経験不足、実戦不足だろう。
オリンピックは優勝を目標に掲げているが、久保と堂安だよりでは難しいだろうね。
前途多難だ。