「日本人っぽくない」容姿だと、良くも悪くも目立つ。
外国人とのハーフであることに苦しんできたという人たちへのインタビュー記事なのだが、ハーフじゃなくても「標準的な日本人」という漠然とした基準から外れていると、やっぱり目立つんだよね。
「ハーフは恵まれている」 その言葉に苦しめられた女性たちが声をあげた理由 | ハフポスト
「ハーフ顔」「外国人風」… 広告などにおけるミックスルーツの人らに対するステレオタイプ化した表現に問題提起をしている二人の女性がいる。その思いを聞いた。
(中略)
「日本では相手を決めつけ、判断することが多いと感じます。出身地、血液型、性別とか…。相手を知るには、もっと時間をかけて関わっていかなければならないと思います。誰もが『自分』として生きることが尊重される社会になって欲しい」
私は、昔から「日本人っぽくない」と友人・知人からいわれたものだ。
身長は182センチと高く、足が顕著に長く、おまけに色白なので、日本人っぽくなくて、「ハーフ?」と聞かれたこともある。
平均的な日本人と比較すると規格外なので、「日本人っぽくない」といわれる。
背が高いだけなら、私くらいの身長の人はちらほらいるので、それほど珍しいわけでもない。
ただ、同身長の人と並んだとき、腰の位置が高い……つまり、足が長いわけだ(^_^)
色白の程度は、うちの彼女と比べても……白い。
妻は、いわゆる黄色人種系の黄色味がかった肌だが、私は黄色味が薄くて白い。白人系の肌に近いので、日焼けしていないときは、やけに白いわけだ。
この2つの要素から、「日本人っぽくない」となる。
余談だが、妻は小柄な体にFカップの爆乳なので、彼女も日本人の規格から外れている(^o^)
日本人の平均カップサイズがA〜Bだった時代は、日本製のブラでは適合するサイズがなく、外国製のブラ(価格も高い)をつけていたそうだ。
私の両親も祖父母も日本人なので、ハーフではない。
曾祖父世代より前のことはわからないので、家系にヨーロッパ系の血が入っているのかどうかまでは不明。
母方の祖父が大柄な人だったので、隔世遺伝だといわれたものだ。
「出世欲が乏しいのは学校教育に原因がある」にも関連しているが、日本の教育は「みんないっしょ」という「同質化」が前提だ。
つまり、日本人の規格にはめこむのが教育だと思われている。
同質化できない、あるいは規格外だと、それだけで目立つし問題児扱いになる。
多様性とは真逆の価値観が、学校にはある。現在は昔よりはマシになったようにも思うが、相変わらず見た目に関する校則があったり、容姿に対するイジメも多いようだから、あまり変わっていないのだろう。
私は「みんないっしょ」が大っ嫌いで、なにかと反発していたね。
反発すると孤立するわけで、それでもめげない強い意志が必要になる。
この記事に対するあるコメントに、「日本人は単一民族だから」などというがあった。
いやいや、それ間違ってるから。
日本人は単一ではなく、雑種だ。
雑種が世代を重ねて、似たような容姿になったにすぎない。
野良猫は様々な血統の雑種だが、雑種は世代を重ねていくと、先祖返りしていく。ルーツの異なる血が混ざることで、分化する前の先祖に戻っていく。
犬の方が種類は豊富だが、ある血統を維持するためには、他の犬種との混血はさけなくてはいけない。混血して雑種化の世代を重ねると、分化させた犬種から外れていく。
日本人のルーツ説は諸説あるが、数千年の間に雑種化が進んで、今の日本人になっている。
それが「日本人らしさ」という標準的なイメージになった。
しかし、雑種は先祖の遺伝子がまったく失われているわけではなく、ときどき顕現することがある。
そのため、日本人っぽくない日本人が、たまに出てくる。
ハーフだからどうこういうよりも、「日本人の規格」みたいなのがあるのが問題。
ステレオタイプとしては、イギリス人、フランス人、ドイツ人……といった漠然としたイメージはある。
それすらも、移民が多くなっている現代では差別的になっている。
多様性とか、個性とか、独創的とか、表向きは歓迎するようなことがいわれるが、実際には日本人っぽくないと受け入れにくいというのが本音だろう。
「みんないっしょ」の呪縛は、そう簡単には解けないと思う。