トイレ事情についての面白い記事。
最近の男性(たぶん、若い世代)は、トイレで座って用を足す人が増えているという話。
オトコも座って用を足す!?男女の“最新トイレ事情” – 東京ウォーカー
男性用トイレの形状から“男性は立って用をたすもの」と思い込んでいる女性にとっては驚きの新事実だ。
この記事では、座って用を足す理由を、もっと詳しく聞いていないのだが、それには最近のパンツ事情も関係していると思う。
映画館などでトイレに行くと、小便器が空いていても個室がふさがっていることが多くなった。個室が空くのを待っている人も多い。個室で大の用を足しているようでもなく、わりと短い時間で入れ替わっていたりする。
おそらく、小の用を足しているのが大半だと推測する。
習慣として座ってするようになったというのもあるかもしれないし、小便器は個室ではないため、見られるのがイヤというのもあるのだろう。
思うに、その伏線となっているのは、最近のパンツ事情にもあるのではないだろうか?
下着メーカーのグンゼのショップを見ていると、種類が多いのが「ボクサーブリーフ」である。
ボクサーブリーフは、肌に密着して着心地が良く、ジーンズを着るときにゴワゴワしない。
私もボクサーブリーフを愛用している(^_^)
そのボクサーブリーフには、大別すると二つのタイプがある。
「前閉じ」と「前開き」である。
「前開き」とは、従来からのブリーフの機能である、重ね合わせた布地が前で開く構造になっている。それはトイレで立って用を足すことを前提としたものだ。
一方の「前閉じ」は、開く部分がなく密封型である。開閉部分がないことで、サポーター的な作りにすることが可能で、立体的な成形になっているものもある。この着心地はピシッと引き締まり感があり、なかなか良い。
だが、トイレのときに困る。ジーンズもピッタリしたものだと、実際問題としてジーンズのシッパーを下ろして、立ったまま用を足すことは困難なのだ。そのため、ジーンズを下ろして、ボクサーブリーフも下ろして……ということになってしまう。
そうなると、個室に入ることになってしまう。
グンゼの商品展開を見ても「前閉じ」が約9割である。私は数少ない「前開き」のボクサーブリーフを買うのだが、選択肢が限られ、デザイン的に欲しいと思うものは、大部分が「前閉じ」になっている。
私もいくつか前閉じを持っているのだが、たしかに、前閉じの方が着心地がいい(^_^)。フィット感がぜんぜん違う。
前閉じが売れているということは、ボクサーブリーフ愛用者の大部分は、トイレで個室を利用している……ともいえると思う。
男性のトイレ事情が変わりつつあるとしても、公衆トイレでは個室は少なく、実情に合っていない状況だ。
結果、個室トイレの前に、男性の行列ができてしまうという現象が生じている。
ちなみに、パンツの種類別の着用率はどうなっているかというと、調査結果でずいぶん違いがあった。
▼2004年11月25日付
「マイクロボクサー」が台頭男のパンツ最新事情! | R25
01年にグンゼが行った調査によると、44%の男性がボクサーブリーフを支持。トランクス派は34%、ビキニと旧来のブリーフがともに10%前後だった。
▼2008年09月03日付
Business Media 誠:パンツにこだわる男はロマンチスト?――最新パンツ事情
普段着用するパンツのタイプを複数回答で尋ねると、トランクスが75.2%でトップ、ボクサータイプが48.7%、ブリーフが26.0%であることが、ワコールホールディングスの調べで分かった。特にブリーフは年代による着用率の差が大きく、50代(41.7%)や60代(51.5%)では高いものの、20代(9.7%)や30代(17.0%)では低い。ブリーフの着用をやめた人に理由を聞くと、31.9%が「自分で恥ずかしく思ったから」と回答した。
いずれも下着メーカーによる調査だが、調査した時期に7年の開きがあるとはいえ、結果がぜんぜん違う(^_^;
どっちなんだよ……と疑問に思う。
いずれにしても、ボクサーブリーフ派が増えていることは確かだね。