(←左)見てのとおり、態度が落ちついて顔つきも穏やかになった。警戒心もなくなり、もうくつろげるだけくつろいでいる。部屋の中も自由に歩きまわり、いたずらも始めた(笑)。
いたずらとは、ゴミ箱をあさることだ。台所にあるゴミ箱には、食品を包んでいたラップや生ゴミがはいっている。その匂いにつられて、ゴミ箱から引っぱりだしてしまうのだ。体が小さいため、ゴミ箱の小さい口に頭だけではなく、体ごとはいれてしまう。とりあえず現行犯で見つけると叱るのだが、そんなことで懲りるはずもない。見ていないときには、またやることだろう。
これはナナちゃんに限ったことではないのだが、ナナちゃんの散らかしっぷりは半端じゃなかった(^^;)。うちでは叱るときに「チッチッ」と舌鼓を打つことを合図としているのだが、ナナちゃんはまだそれを憶えていないので、きょとんとしている。そのうち「チッチッ」とすれば、叱られているとわかるようになるだろう。
私たちがイスに座っていると、この新聞紙入れから体を乗りだして、膝の上に移動してくる。さらに膝の上からテーブルの上へと登っていくのだ。ジャンプ力はまだ足りないため、テーブルの上まで届かない。どうやれば上にあがれるかは、教えられなくても本能的に知っている。そのうち足腰が発達して、十分なジャンプ力がつけば、高いところにどんどんあがる楽しみを憶えるだろう。そうなってくると、棚の上に置いてあるものが落とされるという、さらなる悪さをすることになる。それはそれで困ったことなのだが(笑)。
ナナちゃんの食べっぷりは、なかなかのもので、食欲旺盛だ。この調子なら、数ヶ月後には体もほかの猫たちと同じくらいになるだろう。子猫から成猫になってしまうと、ちょっと寂しい気もする。成長することは喜びでもあるが、短い子猫時代はすぐに終わってしまうのが残念でもあるからだ。
写真とあわせて、ムービーも撮っているのだが、いずれ子猫のナナちゃんは映像として懐かしむことになる。
我が家はいま、ナナちゃんを中心に動いている。それは人間も猫も同様だ。新しくも温かい空気が、部屋の中に吹いている。ナナちゃんは家族の中心となっているのである。