ナナちゃんがうちに来て6日が経った。

(←左)見てのとおり、態度が落ちついて顔つきも穏やかになった。警戒心もなくなり、もうくつろげるだけくつろいでいる。部屋の中も自由に歩きまわり、いたずらも始めた(笑)。

いたずらとは、ゴミ箱をあさることだ。台所にあるゴミ箱には、食品を包んでいたラップや生ゴミがはいっている。その匂いにつられて、ゴミ箱から引っぱりだしてしまうのだ。体が小さいため、ゴミ箱の小さい口に頭だけではなく、体ごとはいれてしまう。とりあえず現行犯で見つけると叱るのだが、そんなことで懲りるはずもない。見ていないときには、またやることだろう。

これはナナちゃんに限ったことではないのだが、ナナちゃんの散らかしっぷりは半端じゃなかった(^^;)。うちでは叱るときに「チッチッ」と舌鼓を打つことを合図としているのだが、ナナちゃんはまだそれを憶えていないので、きょとんとしている。そのうち「チッチッ」とすれば、叱られているとわかるようになるだろう。

(→右)くつろぎ場所といえば、やはりテーブル下の新聞紙入れだ。姿が見えないときは、まずここチェックする。入れ物の端に顎をのせて、私たちやほかの猫たちを見ている。

私たちがイスに座っていると、この新聞紙入れから体を乗りだして、膝の上に移動してくる。さらに膝の上からテーブルの上へと登っていくのだ。ジャンプ力はまだ足りないため、テーブルの上まで届かない。どうやれば上にあがれるかは、教えられなくても本能的に知っている。そのうち足腰が発達して、十分なジャンプ力がつけば、高いところにどんどんあがる楽しみを憶えるだろう。そうなってくると、棚の上に置いてあるものが落とされるという、さらなる悪さをすることになる。それはそれで困ったことなのだが(笑)。

そして、ごはんもみんなで並んで食べるようになった。俯瞰で撮ったこの写真を見れば、大きさの違いがよくわかる。ちなみに、この中に写っていない次女のカフェは、並んで食べるのを嫌がる娘なので、近くのイスの下にいる。

ナナちゃんの食べっぷりは、なかなかのもので、食欲旺盛だ。この調子なら、数ヶ月後には体もほかの猫たちと同じくらいになるだろう。子猫から成猫になってしまうと、ちょっと寂しい気もする。成長することは喜びでもあるが、短い子猫時代はすぐに終わってしまうのが残念でもあるからだ。

写真とあわせて、ムービーも撮っているのだが、いずれ子猫のナナちゃんは映像として懐かしむことになる。

我が家はいま、ナナちゃんを中心に動いている。それは人間も猫も同様だ。新しくも温かい空気が、部屋の中に吹いている。ナナちゃんは家族の中心となっているのである。

諌山 裕

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諌山 裕

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