ナナちゃんが年上猫と遊ぶときの一番の楽しみは、相手の尻尾を猫じゃらしがわりにはたくこと。ペロ〜ンと尻尾が出されていると、ちょっかいを出す。誰の尻尾でもおかまいなしだ。
新式の猫じゃらし……釣り竿状のロッドの先からヒモがぶらさがり、小さな球がついているもの……が、お気に入りのようで球をめがけて際限なく突進する。妻がそれを使って相手をしているのだが、ロッドを振る人間の方が疲れてしまっている。
猫にストレスを溜めさせないためには、狩猟本能を発散させてやる必要がある。猫じゃらしは、その代用なのだ。
遊んで疲れたら、寝る。
まだ足下がしっかりしていないし、平衡感覚も未熟なため、よく転げ落ちている。人間だったら大変なことになるが、猫は少々の高さから落ちても平気である。
落ちてもぜんぜん意に介することなく、別の寝場所へと移動して、パタンと寝っ転がる。眠いときには、どこでも寝てしまうのだ。
ちなみに、猫だって寝言はいうし、いびきもかく。夢も見ているだろう。熟睡しているときに、眼球が激しく動く、レム睡眠をしているからだ。寝言はこのときにいっている。
うちでは猫のための特別な場所というのを、いくつか用意して部屋のあちこちに置いてある。
天然素材のバスケット1個、ダンボールの空き箱が数個、猫の運搬用のキャリー2個、使い古しのパソコンラック1台等々。パソコンラックは、高いところに上るのが好きな猫のための、猫タワーがわりである。ダンボール箱はねぐらとしても使われているが、バリバリと爪を研ぐためにも役立っている。
猫用のそうしたグッズも売られているが、わざわざ買うほどのものではない。特にダンボールはよい。宅急便のダンボールが届いて、中身を出すと猫たちは大喜びだ。開いたダンボールに、われ先にと入る。新しいダンボールは、それだけで新鮮らしく、しばらくは場所の奪い合いとなる。
(←左)さっきまで寝ていたと思ったら、もう目が覚めて遊び相手を捜す。
写真には写っていないが、周りにはほかの猫たちがいて、目で追っているのだ。
遊んで、寝て、寝て、遊ぶ……、猫はいい身分だ(笑)。飼い猫は飯の心配もしなくていい。ときどき代わってほしい気がする。
だが、猫にも人間に対する重要な仕事がある。
それは「招き猫」をすることだ(笑)。置物にも招き猫があるが、左手を挙げているのが「人を招く猫」、右手を挙げているのが「お金を招く猫」である。うちの猫たち左手を挙げることが多い。たしかに、うちは来客が多い。
そろそろ右手を挙げてほしいと思っている(笑)。7匹そろって、ラッキーセブン……ということで、宝くじなどあててもらいたいものである。