私の使っている「.info」ドメインは、昨年(2001年)10月から運用の始まった、新しいドメインだ。
そのドメインに関しての利用率が記事にあった。
「.info」ドメインは世界70カ国以上の国から登録申請があり、それらのうち半数強がヨーロッパからのもので、特にドイツだけで全体の約30%を占めている。そのほか、北米が40%を占め、アジア太平洋地域はわずか5%に過ぎない。また、中南米が1.2%を占めている。
――――INTERNET Watchより
なるほど、私は5%のひとりなのか(笑)。
「.info」を申請したのは、「.com」などの既存のドメインでは、すでに「isayama」が取得されていたからだ。それで募集が始まったときに、すぐさま申し込みをした。メールアドレスを「yutaka@isayama.info」としているのだが、そのまんま名前なのでずっとこういうドメインを欲していたのだ。
つい最近は「.name」の新ドメインも募集が開始された。自分の名前で取得するには、早い者勝ちなので申請するなら早い方がよい。じつをいえば、私はもうひとつペンネームを持っていて、その名前のドメインを申請している。「isayama」よりも多い名前なので、実際に取れるかどうかはわからない。もし、取れれば、もうひとりの私がネット上で活動を開始することになるだろう(笑)。
数年前(現在年からは24年〜27年前)に較べれば、日本もずいぶんインターネット環境が整ってきたし、利用者も増えた。とはいえ、やはり欧米に較べると後進国であることに変わりはない。
インターネットの機軸となる、回線のインフラはまだまだだし、都市部と地方の格差も大きい。ADSLで速くなったとはいうものの、コスト的にはまだまだ高い。
政府が主導するIT化計画も、かけ声だけはりっぱだが、竜頭蛇尾となっているようだ。
技術的・環境的な問題も大きいが、それよりも重要な要素となるのが、情報としての中身の問題だ。
ことに資料的・学究的な情報の未成熟さは、欧米よりもかなり遅れを取っている。
私はもっぱら、インターネットを情報収集のためのソースとして利用している。たとえば、小説を書いていて、最新の宇宙開発について調べようと思ったら、NASAとその関連サイトに行くのが最適である。
海外のページを日本語に翻訳したサイトもあるが、情報の迅速さと絶対量では、とても追いつかない。とりあえず、最初は日本語サイトから探すのだが、目的ものが得られないと、英語サイトへと手を伸ばす。辞書と翻訳ソフトを使って、苦手な英語から情報を引き出しているのだ。
SF関係の情報も、日本ではいささか貧弱だ。密度が違うというか、熱の入れようが違うというか、見せ方まで違う。
オークションやアダルトサイトが盛んなのは、海外も日本も同じだが、そこだけ突出しているのが日本ではないだろうか。
インターネットというツールを、日常の中でうまく活用していないように思う。
そんな意識の違いが、ドメインの取得状況に一端として現れているのだろう。