ゴミについたDNAから顔を復元→犯罪捜査が変わるかも

DNA鑑定が犯罪捜査に使われるようになって久しいが、ついにこんなことまでできるようになったのか……と。
これって、犯罪捜査が劇的に変わるかもしれない。

ゴミについたDNAから顔を復元、ポイ捨てした人をポスターにするキャンペーン ≪ WIRED.jp

今度、タバコの吸い殻などを地面にポイ捨てしそうになったら、この恐ろしい事実を思い出してほしい。1ナノグラム未満の乾いた唾液からでも、科学者は、本人の顔に薄気味悪いほど似たデジタル写真を作成できるということだ。

未解決の殺人事件は少なくないが、残された証拠や手がかりが少なく、犯人を特定できないでいる。
それでも毛髪や血痕などの、犯人のものと思われるDNAが残されているケースはある。容疑者が浮上したとき、DNAが一致するかどうかで犯人かどうかを判別するのに、DNA鑑定は利用される。

だが、DNAから顔を復元できるとしたら、目撃者がいなくても、犯人像を具体的に浮かび上がられることが可能になる。
サンプルとして制作されたポスターが、どれほど本人に似ているのかの比較はないが、「本人の顔に薄気味悪いほど似た」という表現から、かなり似ているものと思われる。

画期的じゃないか。

未解決事件を解決する手段のひとつとして、これは試してみる価値はある。
犯罪捜査だけでなく、災害時の身元不明の遺体の身元を捜すのにも使えそうだ。

WIRED」には、新しい発見やテクノロジーの記事がよく載る。ときどきそれらを取り上げている。

参照↓
変換効率64%! ソーラーパネルで革新的な技術か?
性格は「腸内細菌」が左右する?

それらの発見やテクノロジーは、現在~近未来を大きく変えるかもしれない可能性が秘められているのだが、なかなか一足飛びには変わっていかない。
既存の理論や価値観、既得権益や従来技術への固執など、新しいものを受けつけにくい社会や産業の現実が立ちはだかる。
世界は、もっと大きく変われるはずなのだが、変わることを恐れる、あるいは望まない空気があったりもする。
未来は駆け足ではなく、牛歩でやってくるのかもね。

諌山 裕

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