まさかの敗戦だった。
2大会続けての、最終予選初戦での負けだが、前回のときよりダメージは大きい気がする。
過去記事で、「よほどのことがない限り予選は通過できるはず」と書いたが、暗雲が漂っている。
次戦(7日、日本時間では8日)の中国戦は、カタールまで移動しての試合となる。
本来の中国戦であれば、中国までの移動距離で済んだが、中国側の事情により第三国での試合となった。対戦する中国は、先にカタール入りしているから、コンディション的にも不利な状況。
よほどのこと……の、連敗もありうる。
オマーンは日本対策が万全で、起点となる大迫を完全に封じていた。
彼にボールが収まらないから、日本の攻撃は機能しなかった。
長らく日本の攻撃を牽引してきた大迫だが、かつてのような「半端ねえ」の怖さはなくなり、厳しい言い方をすればピークは過ぎたように思う。今後は大迫を起点とした攻撃は、ほぼ通用しないと思った方がいい。どのチームも封じてくるはずだからだ。
中国戦で同じような戦い方をするなら、負ける可能性が高い。
ハリルホジッチ監督のときは、監督交代論が噴出したが、森保監督にはそうした意見はあまり表に出ていない。ファンの間では、以前から監督無能論が出ていたが、サッカー世論としては大きな声にはなっていなかった。
そんな中、酒井が離脱するという。
DF酒井宏樹、オーバーワーク考慮して日本代表を途中離脱 : スポーツ報知
酒井はオーバーエージ枠で招集された東京五輪代表に7月の事前合宿から参加し、本大会でも5試合に先発出場した。その後は浦和に合流し、公式戦5試合に出場後にA代表の活動に参加。2日のW杯最終予選・オマーン戦(0●1)にフル出場し、代表スタッフがオーバーワークを考慮して代表チームから離脱させるという選択をとった。今後は所属クラブで数日間、休養をとる予定という。
まぁ、それもわかるが、それをいうなら、吉田も遠藤もオーバーワークだろう。
途中出場した、堂安と久保もキレがなく、彼らもオーバーワーク気味。
ベストコンディションを10とすれば、昨晩の試合では3〜5という感じ。
みんな動きと判断が鈍く、凡ミスが多かった。
中国戦では、先発をガラッと変えるくらいの荒治療をしないと、悪い流れは変えられない気がする。
それを監督ができるかどうか。
森保監督は、女子の監督だった高倉氏と似ているところがあって、チームマネージメントやコンディション調整が下手なんだ。
加えて、戦術のバリエーションが乏しくて、1つの戦術に固執する。
男子は大迫頼り、女子は岩渕頼りだった。調子が悪くても、彼らを使い続けるしかない。
相手チームは、そこを潰せばいいのだから、対策が簡単だ。
さて、連敗したときのことも考えた方がいいかもしれない。
連敗すれば、前例のない事態だ。
監督交代論が噴出することが予想される。
では、誰を監督にすればいいのか?
その代替案がない。
フランス大会のときは、コーチだった岡田氏が内部昇格したが、現在のコーチでそれが可能なのかどうか。
監督代行なら横内氏ということになるだろうが、どうせなら一気に若返りをしたいところ。
監督歴は乏しいが、宮本恒靖氏というサプライズはありかな。
氏が代表監督になれば、選手としてW杯出場経験のある初めての日本人監督になる。
バクチ的ではあるが、インパクトはある。
良し悪しは別にして、そろそろ監督も世代交代の時期。
W杯出場経験のある監督じゃないと、選手の気持ちはわからないと思うよ。