「いまがこらえどころ」は、どのへんか?

「勝負の三週間」
「踏ん張りどころ」
……などと、緊張感を促す言葉を発してきた、小池都知事。
今度は「いまがこらえどころ」だそうだ。

小池都知事「いまがこらえどころ」 宣言延長要請、措置内容は「検討中」(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)

 東京都は27日、新型コロナウイルスの都内の感染状況や医療提供体制について専門家らが分析・評価する「モニタリング会議」を開催した。会議後に小池百合子知事は記者団の取材に応じ、31日までの期限となっている「緊急事態宣言」の延長を政府に要請したことについて「いま、こらえどころだと思う。何度もこらえどころがあったが、しっかりと対応していくことが、この間もみなさんにご協力いただいているのが水泡に帰すのはあまりにもったいない」と語った。

国連は、「新型コロナとの戦時下」と表現した。
いま、日本の戦況はどのへんだろうか?
負け続けで、撤退、撤退、撤退と追い詰められているように思う。

コロナ戦線では一般国民を守ることよりも、外人部隊の五輪貴族を守ることが優先されると、大本営からの命令があるため、前線の指揮官である小池大将は苦慮しているようだ。

武器は三八式歩兵銃すら乏しく、大量の自動小銃で撃ちまくってくる敵のコロナ部隊にかなうわけもない。
ようやく、新兵器たるワクチン弾が実戦配備されたが、その供給量は少なく、戦局を一変させるには、なお時間がかかる。

ここへきて敵軍は、新兵器となるインド株なる変異株を投入してきて、戦線をさらに拡大しつつある。
小池大将は民衆を鼓舞するものの、かけ声ばかりで有効な対抗手段を投入できずにいる。
先の大戦に類似しているといわれるゆえんだ。
たとえるならば、大戦時のカダルカナル撤退であろうか。あるいはマッカーサーが上陸した「レイテ島の戦い」だろうか。
いずれにしても、本土空襲はすでに1年あまりに及んでいる。

この状況で、勝てる見込みは乏しい。起死回生の新兵器もない。
大将は「いまがこらえどころ」と精神論をいうが、もはや民衆に耐えるだけの余力がない。
根性で戦えるほど、安易な敵ではないのだ。
我々は丸腰で銃火の中を行軍するしかない。運良く弾が当たらなければ生還できる。

味方だと思っていたIOC外人部隊が、敵に加担してオリンピック爆弾を東京に投下するという。
超大型爆弾を投下されれば、東京は壊滅するかもしれない。
しかしながら、大本営はIOCに懐柔され、IOCの独裁者バッハに文句が言えない。

もはや絶望的である。
日本は敗戦する。二度目の敗戦だ。
コロナとIOCに蹂躙された日本は、どん底に突き落とされる。
先の大戦後に、日本は奇跡の復興を遂げたが、コロナ五輪後の日本は立ち上がれないかもしれない。少なくとも、世界から取り残され、先進国から外れて衰退国に成り果てるだろう。
暗黒時代の到来である。

諌山 裕

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