都知事は「東京に来るな」とはいったが、「東京から出るな」とはいわなかった。
だからなのか、都外に脱出する人が多かったという昨日の日曜日。
まぁ、そうなるわな……という感じ。
「川崎に来るしかない」改札からあふれる人波…宣言初日、都民押しかけた神奈川 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン
東京都への緊急事態宣言が始まった25日、百貨店や映画館などの商業・レジャー施設が休業していない神奈川県内には、買い物や食事を目的にした多くの都民が足を運んだ。宣言初日とは思えない混雑ぶりに、県民からは驚きや困惑の声が上がっていた。
(中略)
家族と百貨店に買い物に来ていた同市青葉区の男性(61)は、「新型コロナウイルスがはやりだしてから駅周辺で飲むことは自粛していた。久しぶりに来てみたら、こんなに若者が来ていることに驚いた」と話していた。駅構内で洋菓子を販売していた女性店員(44)は、1週間前より多くの人が行き交っているといい、「とても隣で緊急事態宣言が出た日とは思えない」と話していた。
テレビでも街頭インタビューをして、
「こんなに人が多いとは思わなかった」
などと発言していたりするが、自分も来ているのに、人が多いとかよくいえるな……と思う。
自分は特別と思っているのだろうか?
だとしたらアホや。
三鷹駅の南北問題が話題になったりしたが、県境をまたいだ人流も同じ問題だ。
東京都は緊急事態宣言の対象で、県境を越えれば対象外となれば、人はそっちに流れるのは必然。
冒頭に書いたように、「東京に来るな」とはいわれたが「東京から出るな」とはいわれていないのだ。
そもそも電車が動いているんだから、往来を制限されているわけではない。
すべての電車を止められないまでも、県境を越える電車は止めないと人流は抑えられないと思うよ。
三回目の緊急事態宣言が短いのは、オリンピック絡みだといわれているが、だとするなら本気で感染拡大を抑えたいわけではないのだろう。
ゴールデンウイーク明けに、多少なりとも感染者数が減れば、宣言を解除できると目論んでいるのかもしれない。
ある意味、博打だ。
5月11日の宣言解除日前に、東京の新規感染者が3000人に迫っていたら、目論見は破綻して延長することになる。
IOCのバッハ会長が宣言下の東京に来ることは避けたいようだから、強引に宣言を解除するのかな?
政府や東京都は五輪優先の姿勢のようだが、誰のための五輪なのか、わからなくなっている。
今日現在、報告される新規感染者は2週間前に感染した人たち。
緊急事態宣言が出された4月25日以降に感染した人が、新規感染として表に出てくるのは5月9日以降ということになる。
つまり、宣言解除直前がピークになる可能性がある。
ステイホームしない人たちが多いようだから、2週間後はかなり感染が拡大しているかもね。