ブラック企業という呼び方は、流行語なのだろうか?
自分の勤めている会社が、ブラックかどうかを問われたとき、どっちかといえばブラックと答えてしまう人は多いように思う。
そんな人たちが、「ブラック企業耐性診断」をやってみる気になるのかな?
近年、社員を奴隷のごとく扱うブラック企業の存在がしばしばマスコミで取り上げられるが、18日に転職情報サイトDodaと、お笑いポータルサイト「オモコロ」を運営するバーグハンバーグバーグが「ブラック企業耐性診断」なるサイトをオープン。アクセスが殺到してサイトが見られない状況が続き、「何たる皮肉」「恐ろしや」と話題になっている。
ブラック企業ではない会社のことは、ホワイト企業というのかどうか(笑)。
反語としては白黒だから、ホワイト企業なんだろうね。
とはいえ、完璧に労働基準法を守っていて、社会保障も充実していて、セクハラやパワハラもなく、社員が快適かつ献身的に働ける企業というのは、きわめて希だと思う。
むしろ、ホワイト企業はこの会社だ!……と、リストアップしてみて欲しい。
わが社はホワイト企業だ……と自信を持っていえる会社は、名乗り出て欲しい。
たぶん、ホワイト企業は、ほとんど存在しない(笑)
おそらくホワイト企業は幻想、もしくは絶滅危惧種だ。
私は過去、いくつかの会社を転職してきたが、労基法を完璧に守っている会社には勤めたことがない。
労基法違反があったとしても、抜き打ちで検査があるわけでもなく、バレるまで放置しているのが普通だろう。なにがしか事件や訴訟が起こったときに、初めて露見する。
そこに勤めている人は、不満や疑問があったとしても、会社を首になるよりは我慢する方を選ぶものだ。転職するのは容易いことではなく、次の職が見つかるまで無職でいるのは大変なことでもある。
冗談ネタとしてのサイトであっても、誰もが多かれ少なかれ、自分の勤めている会社がブラックかグレーだと思っているのだと思う。
半分冗談でも、半分本音。
それがサラリーマンの悲しいところ。