犬や猫を飼っている人は多いと思う。
キャラクターとして犬や猫が人気を集めることもある。マンガやアニメでは、犬や猫が重要な役割を担う作品も少なくない。
愛されるペットの犬や猫ではあるが、捨てられたり、処分と称して殺されることも多い。
捨てられた猫、野良猫になった猫を保護して、新たな里親を探す活動をしているボランティアの人たちがいる。
あまり注目を集めることのない、地道な活動だ。
そんな活動をしている人たちのひとつが……
地域猫活動を推進するボランティアグループ
ハッピーねこちゃん
このグループが行っている「猫譲渡会」に行ってきた。
猫譲渡会とは、飼い主のいない猫たちの、新しい里親を見つけるための場だ。こうした活動は各地で行われているが、すぐに飼い主が見つかるわけでもない。
人間の暮らす街で生きる猫たちには、飼い主としての里親が必要だ。生きていくため、食べていくために人間の保護が必要だからだ。
野良猫は自由に生きられるからいい……などというのは、勝手な思い込みだ。野良猫の寿命は短い。長く生きてもせいぜい5年くらい。食べものが乏しいのに加えて、交通事故でひき殺されたり、病気で死んでしまうからだ。
野良猫が生きていくのに、都会は厳しい環境なのだ。
猫といえども、生まれてきた命にはかわりはない。猫の命を大切にできない社会は、人の命も大切にできないのではないだろうか?
猫を飼えない住宅環境の人もいるだろうが、もし猫を飼えるようなら、里親のいない猫たちに生きるチャンスと環境を与えて欲しいと思う。
猫譲渡会は、その場のひとつである。
都内では、いくつかの猫関係ボランティアのグループがあるが、練馬区で譲渡会を行っているのは「ハッピーねこちゃん」だけということだ。
以下、今回の譲渡会の様子。
▼案内のチラシと場所
▼建物と入口の様子
会場は小さな建物で、ちょっとわかりにくいかもしれない。私も一度通り過ぎてしまった(笑)。もう少し目立つようなポスターなどが必要かもしれない。
▼会場内の様子。
会場内には、いくつかのケージがあり、この日、連れてこられた猫たちがいる。里親を希望する人たちが、ここで猫と対面して、引き取るかどうかを判断する。
今回初めて行ったのだが、私がいる間に数十人の人が訪れていた。会場が狭いため、一度に多くの人が入れないので、入場制限をしていた。より多くの人に来てもらうためには、もう少し広い会場が必要な気がする。とはいえ、こういう場を提供してくれるところが少ない事情もあるのだろう。なかなか難しい問題だ。
連れてこられるのは、ごく一部の猫だということで、主催者の事務所にたくさんの猫たちがいるのだという。
その世話と食費を考えただけでも、大変なことだと思う。
うちには8頭の猫がいるのだが、こうした譲渡会や里親募集のサイトから引き取った猫が4頭いる。あとは個人的なつきあいから譲り受けたり、私たち夫婦が保護した猫たちだ。
私は妻とともに、迷子猫を捜索するための掲示板の「迷い猫.NET」や、里親募集の掲示板「もらい猫.NET」を運営しているのだが、猫ボランティアとはなにかしら縁がある。
石神井で行われる猫譲渡会では、猫グッズの販売も行われている。そのグッズ販売をしているのは「猫の店」……と、これは妻の経営しているショップだ(笑)。
グッズ販売の収益の一部は、猫ボランティアの活動に寄付される。
猫は飼えないけれども、なにがしか協力したいという方は、グッズを買うことでも協力できるというわけだ。
猫譲渡会は2ヶ月に1度くらい行われているので、興味のある方はぜひ足を運んでみて欲しいと思う。
捨て猫に愛を。
みなさんの愛を、猫たちにも少し分けてあげてください。