結局、マスクは飾りにしかならない?

暑い季節になったが、多くの人が律儀にマスクをしている。
それはコロナに対する恐怖感からなのか、みんながしているからという同調圧力のためなのか、着用を強制されているからなのか?

私はマスクはしないのだが、同調圧力は強いね。
マスク絶対主義」とでも呼びたいが、マスクをすることが正義みたいな感覚。
だが、そのマスク、効果はあるの?……と、問いたい。

テレビ等で喧伝されているから、効果があると盲信しているだけではないか?
新型コロナが、日本では感染者数ならびに死者数が少なかったのは、山中教授がいうところのファクターXのお陰だろう。少なくとも、ファクターXがマスクではないことは確か。マスクで防げるのなら、医療従事者の感染は起きないはずだからだ。

マスクにも種類があるが、その性能はどうなのかの実験をした記事。

驚愕の結果…アベノマスク、中華マスク、お洒落マスクの効果を測定してみた あなたはつけ方を間違えている! (3/5) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

大西准教授に、マスクの種類別「漏れ率」を測定してもらうことにした。

まず、アベノマスク(ガーゼ)を、一般的な装着法で測定してみると、「100%」という値がでた。そこで、マスクの周囲を押さえて測定すると「89.58%」。少しだけ改善した。

ベトナム製の特殊な形状をした、アベノマスクでは、一般的な装着法でもマスク周囲を押さえても「100%」だった。フィルター効果はゼロに等しい。

ファッショナブルなウレタンマスクは、元々顔にぴったりフィットするデザインだが、漏れ率「100%」。これも、フィルター効果はほぼ期待できない(※製品によって、漏れ率は異なる可能性がある)。

使い捨ての不織布マスクは、PFEという遮断率試験を通った日本メーカーの製品で測定したところ、一般的な装着で「100%」、隙間がないようにつけ方を工夫すると  「51.58%」の値が出た。

ただし同じ不織布マスクでも、中国ブランドで50枚入り約2000円の製品は、隙間に注意して装着しても「81.40%」にとどまる結果となった。

外見は同じように見えても、不織布の性能差が大きいことが分かる。

飛沫感染や空気感染のリスクが高い医療現場などで使用されるのは、高規格の防じんマスクだ。大西准教授の顔にフィットした製品で測定すると——。漏れ率は「0.89%」だった。大西准教授によると、漏れ率の数値はマスクを装着する人の骨格の違いによって異なる。ただし、多くの人で今回と同じ傾向を示すという。

(中略)

しかし、ご覧いただいた通り、人気のウレタンマスクや、アベノマスクこと布マスクでは、他者にウイルスを移さないという目的は、実現できていない可能性が高い。それは、おしゃれな手作り布マスクも同様なのだ。

「安倍首相や閣僚、そして小池知事のマスクの素材や大きさ、着け方とかを見て、マスクのことを知らなくて残念だなと思っていました。お手本になるべき方々が、そういうマスクの扱い方をしてテレビに出ると、国民をミスリードしてしまいますから」(大西准教授)

(中略)

西准教授は、マスクには、次の4つの重要な機能があるという。

1.外の粒子(ウイルスなど)を取り込まないフィルター効果
2.感染している人のウイルスを拡散しない
3.喉の保湿と粘膜の保護(※ウイルスに感染しづらくなる)
4.ウイルスで汚染された手で顔を触らない

「マスクに意味がない、意味がある、という二元論で考えてしまう傾向があります。例えば、漏れ率のデータを見て、それならマスクに意味はないと結論づける人がいますが、4つの機能のうち、2つでも効果があるなら、それだけリスクを減らすことができる。性能が高いマスクの装着がベストですが、もし無いなら布マスクでも付けない選択肢はないと思います」(大西准教授)

長い引用になってしまった。
マスク性能を整理すると……

マスクの種類 漏れ率
アベノマスクおよび布マスク 100%
ファッショナブルなウレタンマスク 100%
使い捨ての不織布マスク 100%
(隙間がないようにつけ方を工夫すると、51.58%)
高規格の防じんマスク 0.89%

高規格の防じんマスクというのは、N95などの医療用マスクのことだが、それ以外のマスクは漏れ率100%で、フィルターとしての防御機能はまったくないという結果。不織布マスクを隙間なく密着して使用した場合のみ、51.58%と約半分は防御できる。

現実的に、不織布マスクを密着して使っている人はほとんどいない。はた目から見ても、鼻や頬の部分がスカスカに隙間が空いている。
だから、私は問う。
「そのマスク、効果はあるのか?」と。

うちの近所の、とあるお店では、入店時にマスク着用を強制していたりする。マスクを持参していない人のために、店先で手作りと思われるマスクを配布していた。
それは布マスク。
つまり、漏れ率100%の効果のないマスクだ。手間暇掛けて、よかれと思ってやっているのだろうが、それは感染防止対策にはなっていない。「やってます感」の自己満足なのだ。

マスクをすることで、「対策してますよ」というアピールにはなるかもしれない。
しかし、効果のないことを一生懸命やっても、労力とお金の無駄。
気分的な安心感は得られるだろうが、それは気分だけで、実質的な効果は疑わしい。

「マスクをしましょう」というのは、洗脳に近い気がする。マスクで感染が防げると、信じ込まされている。マスクなら、種類はなんでもいいという勘違いまで起きている。

マウスを使った実験で、マスクに効果があったとのレポートもあったが、実験では「密着」して効果が最大限出るようにしてあった。現実的にそのようにマスクを使うことは無理なので、実験どおりにはいかない。

感染源が、くしゃみや咳、あるいは会話での飛沫というのは、正しいだろう。
だが、マスクをすることでそれが防げるわけではないということ。
飛沫を浴びる場合には、顔全体に降りかかるのであり、口と鼻だけ塞いでいても、目が侵入経路になりえる。

飛沫を吸い込むことで感染するケースよりも、接触感染で手を経由しているケースの方が多いのではないか。接触する方が、確実にウイルスは体内に取り込まれる。

だから、何度も書いているように、マスクだけではなく、目を覆うゴーグルと、ウイルスが手に触れないようにする手袋が必要だと。神経質に防御したいのなら、マスク、ゴーグル、手袋の3点セットを装備することだ。

大西准教授は意味のある検証をしていると思うのだが、結論としてちょっと矛盾してないか?

性能が高いマスクの装着がベストですが、もし無いなら布マスクでも付けない選択肢はないと思います

漏れ率100%のマスクでも、付けないよりはマシと?
マスクのフィルター効果はないという検証をしていて、それは矛盾してないか?(^_^)b

「4つの機能のうち、2つでも効果があるなら、それだけリスクを減らすことができる。」という2つとは……

3.喉の保湿と粘膜の保護(※ウイルスに感染しづらくなる)
4.ウイルスで汚染された手で顔を触らない

……のことだと思うが、新型コロナが保湿で感染しづらくなるという報告は出ていないのでは?

また、「ウイルスで汚染された手で顔を触らない」というが、マスクをしきりに触っている人は多いし、鼻をほじったり、目を掻いたりするのは無意識にやっているので、マスクのあるなしは関係ないと思うよ。

それこそ、顔を手で触れないようにするには、バイク用のフルフェイスのヘルメットを被った方がいい。

マスクは「咳エチケット」などといわれてきたが、飛沫が漏れ出るのを防ぐ効果はないことは検証されたわけだ。

それでも、マスク絶対主義を通しますか?

諌山 裕

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