温暖化にも関係ある、大気汚染についての最新研究の記事。
大気汚染が、肺がんなどの疾患だけでなく、精神疾患も引き起こしているのかもしれない。
温暖化問題より、こっちの方が喫緊ではないだろうか?
大気汚染で躁うつ病やうつ病に? 脳への影響は不明 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
大気汚染は深刻な健康被害をもたらす。世界保健機関(WHO)も、肺がんや脳卒中など命に関わる病気と大気汚染との関連を指摘している。そして、大気汚染がひどい地域では、躁うつ病(双極性障害)やうつ病(大うつ病性障害)が多かったという研究結果が、8月20日付けの学術誌「PLOS BIOLOGY」に発表された。
(中略)
大気汚染が脳に与える影響について現在のところわかっていることは、ほとんどがイヌや齧歯類(げっしるい)の調査結果から得られたものだ。2002年の研究では、自動車の排ガスなどによる大気汚染が野良イヌに与えた影響について調べ、肺、鼻腔、脳へのダメージが観察された。
「脳に、炎症に似た症状が見られました」と、ルゼツキー氏。「それが、うつ病のような症状としてイヌに現れていました」
二酸化炭素の排出規制で、自動車の排気ガスも規制の一部に組み込まれているが、脳にダメージを与えるのは排気ガスに含まれる様々な化学物質だ。
これを効果的に規制する方法はひとつ。
エンジン車の禁止だ。
タバコ問題のときにも書いているが、大気汚染による死亡率が受動喫煙による死亡率を上回っているとの報告もある。
タバコは激しくバッシングされ、公共の場では吸えない状況になった。
しかし、自動車は街の中を排気ガスをまき散らしながら大量に走っている。
その排気ガスで、私たちの健康と脳は冒されているのだよ。
なぜ、そのことに目をつぶる?
最近はあまり注目されることはなくなったが、光化学スモッグ情報がときどき発表されている。
5月〜8月にかけて多く発生「光化学スモッグ」その傾向と対策 – ウェザーニュース
「光化学スモッグ注意報」は、光化学オキシダント濃度の1時間値が0.12ppmで風が弱いときに各都道府県が発令します。「光化学スモッグ警報」は、地域により異なりますが、同じく0.24ppm程度を超えると発令する地域が多いです。ちなみに、光化学オキシダントの環境基準は、1時間値が0.06ppm以下です。環境基準の2倍を超えると「注意報」、4倍を超えると「警報」というわけです。
こうした大気汚染は、私が幼少期の頃から「公害」として何度となく問題になってきたが、昔ほどひどくはないとはいえ、なくなってはいない。
こんな環境で育った世代は、長生きしないと思うよ。
「人生100年時代」は幻想に終わる。
様々なアレルギーや発達障害が顕著になった世代。
この世代は、大気汚染の中で育った世代でもある。
また、大気汚染だけでなく、プラスチックを始めとする様々な化学物質にも暴露されてきた。
大気汚染だけが精神疾患を引き起こすというより、環境汚染そのものが引き起こしているといえる。
温暖化問題は次世代に与える影響が大きいとされる問題だが、大気汚染は今生きている私たちの健康の問題。
緊急性は大気汚染の方が高い。
エンジン車を使う利便性を取るか、長生きできる健康を取るか?
二者択一だ。
エンジン車の禁止は、二酸化炭素の排出抑制にもつながるのだから、一石二鳥。
数十年後といわず、エンジン車を数年以内に全廃し、電気自動車に切り替えるような社会の大手術が必要だろう。
地デジに強制的に切り替えたのにならい、電気自動車への切り替えも強制的に切り替えることだ。
それとも、みんなでうつ病になるかね?
人類はうつ病で滅ぶのかもしれないね。