コパ・アメリカの第2戦、ウルグアイ戦は2-2のドロー。
予想に反して善戦した。
南米メディアの多くが「サプライズ」と伝えている。
先発は、柴崎に加えて、岡崎、川島のベテラン勢を入れたことで、チームとして安定感になったように思う。
川島はときどきポカをするから、いろいろと叩かれたりもするのだが、彼の存在感はチームの守備の底に安心感をもたらす。檄を飛ばし鼓舞することに関して、川島にならぶキーパーは、現在の日本代表にはいないだろう。
岡崎は、決定機で決めていれば、なおよかったが、前線で攻撃陣を引っ張っていた。
柴崎は、チリ戦よりもさらによくなっていたね。1試合をして、試合感が戻ったように思う。
中島も、チリ戦よりよくなっていたが、チャレンジは多いものの、ボールロストも多い。今回も点を入れられなかったのは、まだ本調子じゃないのかな?
惜しむらくは、どうせなら香川も連れて来ればよかった。香川も所属チームからフリーだったんだからね。
ボコボコにされるのを覚悟していたが、先手を取ったのが日本だったのには驚いた。おそらく、ウルグアイは楽観視して舐めていたのではないかと思う。スアレスはシュートを外しまくるし、枠に飛んでも川島の守備範囲だった。さすがに、PKはきっちり決めたけどね。
1試合目のチリ戦について、オシム氏のインタビュー記事が出ていた。
コパ初戦を見たオシムから森保Jへ。「素晴らしい敗北も存在する」 – サッカー日本代表 – Number Web – ナンバー
見直さねばならないことがたくさんある。サッカー面でもピッチ外の政治面でも探っていかねばならないことがある。日本はこれから身体が大きくて技術の優れた選手を見出していくべきだ。身体的に恵まれながら俊敏で勇気もある選手たちだ。
毎度、オシム氏の分析と言葉は的確で深いね。
その発言を読んでるだけで、目が潤んでしまうよ。監督の鑑というか、理想だと思う。
チリ戦のエントリで「日本人選手が華奢」と書いたのだが、オシム氏も「日本はこれから身体が大きくて技術の優れた選手を見出していくべきだ」と助言している。
前にも書いたことだが……
体格は、遺伝的な要素に左右される部分もあるのだが、小学生〜高校生にかけての食事や睡眠、トレーニングによる影響の方が大きい。成長期にバランスの取れた栄養を取り、成長を阻害しないように適切なトレーニングをすることで、体はできあがる。
日本では、その根幹の部分が個人まかせ、子供たちの家庭まかせにしてしまっている。
体の成長は、夜、寝ている間に促進されるので、夜更かしさせてはだめなんだ。
また、練習のやりすぎは、逆に体の成長を阻害してしまったり、致命的な故障の原因になる。
そこまで踏み込んで、体作りから育成する体制が必要だろう。
ともあれ、勝ち点1を取れたことで、次のエクアドル戦がさらに面白くなる。