サッカーのFIFAランキングは、ほぼ毎月発表される。
2018年ロシアW杯前、日本は40〜50位代をうろうろしていた。
それが現在は26位。
これには理由(からくり)がある。
最新FIFAランキング発表…日本は順位を1つ上げ26位、ベルギーが1位をキープ | サッカーキング
FIFA(国際サッカー連盟)は4日、最新のFIFAランキングを発表した。
日本は前回の27位から一つ順位を上げ26位にランクイン。アジアでの順位は21位のイランに次いで日本は2番手と変わらず、韓国が37位、オーストラリアが41位と続いている。
W杯後、森保ジャパンになってから、親善試合で負けなしが続き、アジアカップは決勝まで進んで、勝率が良かったことが、理由の1つ。
もうひとつの理由は、FIFAランキングのポイント算出方法が、W杯後に変更になったことだ。
このことはあまり報道されていなかったので、知らない人も多いように思う。
以前は大陸別にハンデが設定されていて、強豪国の多いヨーロッパと南米が有利になる加点方法だった。そのため、アジアの日本は不利な条件で、ヨーロッパや南米のチームとの対戦も限られていることで、なかなか加点できなかった。
新しいランキングシステムでは、大陸別のハンデはなくなり、より実力を反映できる手法に変わったという。
詳しくは、Wikipediaから引用。
2018年8月16日発表のFIFAランキングから、新たな算出方法が使用されることになった。
2006年方式から改定された理由は、強豪国と対戦する機会が少ないアジアやアフリカ、北中米カリブ海の代表にとっては、対戦国間の強さ (C)と大陸連盟間の強さ (D) でポイントを得られず、さらに各大陸選手権も4年に1回のものもあれば、2年に1回のものもあり、試合の重要度 (B)でもポイントに差が生まれていたからである(この文での記号は2006年方式)。
また、2006年方式は、年間平均ポイント計算を行う必要があったため、ワールドカップ欧州予選のような公式戦で高いポイントを得る一方、親善試合の回数を少なくあるいは回避することで、FIFAランキングを高く保ち、通常通りの日程で親善試合を行った代表より優位に立つといった言わば「2006年方式の穴」を利用する代表が現れた。
その代表例は、スイス(2018年6月7日発表FIFAランク6位)やポーランド(2018年6月7日発表FIFAランク8位)である。
「2006年方式の穴」をふさぎ、全てのFIFA加盟代表にFIFAランキング向上の機会を均等に与えるという目的で、スポーツ専門家と統計家のグループが、Elo(イロレーティング)の計算方法に基づき2018年方式の計算式を作成した。
この式は、個々の試合のポイントを平均化するのではなく、代表チームの既存のポイントに加算または減算することによって行われる。
従って2006年方式のFIFAランキングの計算式で使用されていた年間平均ポイント計算は無くなる。合計 – ウェイトは対戦相手の相対的な強さと各試合の重要度によって決まる。
計算式に入れる試合の重要度が親善試合より公式国際大会の試合の方に高く設定されているのは従来通りだが、さらに公式国際大会の準々決勝以降の試合の重要度がより高く設定されている。大陸連盟がどこであるかは考慮されなくなった。
ということで、日本は現在26位になっている。
上がる国があれば、下がる国もあるわけで、公式試合の少なかったヨーロッパの中堅国が、のきなみ日本より下位になっている。
公式試合となるアジアカップが1月にあったことで、いち早くポイントを得られたことが順位アップに貢献している。今後、ヨーロッパや南米での公式試合が行われるので、順位は下がることが予想される。それでどこまで下がるか……だね。
いずれにしても、勝たないことにはポイントは獲得できない。引き分けでも0.5ポイントは加算されるので、負けないことが重要になる。
まだ4月ではあるが、今年の終わりに日本はどのへんに位置しているか。
20位代にはいてほしいね。
20位以内になっていればなおいいのだが、そのためにはとにかく勝ち続けること。
負けて悔しい思いは嫌というほど味わってきたのだから、そろそろ勝ち続けることの喜びを味わいたいものだ(^_^)。