昨日……というか、時間的には今日だが、U-17の対スイス戦をTVで見た。
それで思ったこと。
これは来年のW杯で味わうことなのか?
U-17という年齢ではあるものの、基本的に抱えている問題は、A代表と同じだと感じる。
調子よくパスが通り、テンポ良く流れを作り、チャンスを活かせるときはいい試合展開をした。
前半で2点先制したときは、楽勝か?……と思ったほどだ。
ブラジル戦でもいい動きをしていたが、一歩及ばずで負けてしまった。
負けはしたが、いい試合だった……というのが、おおかたの評価だった。
だが、ブラジル戦でいい戦い方をしたがために、スイス戦では甘くなってしまった気がする。
サッカーのスタイルは、A代表とほぼ同じだろう。
走って走って、少ないタッチのパスを早くつなぎ、相手の裏を突く。
前半の2点は、まさにその攻め方の成果だった。
だが、後半からはそのスタイルができなくなる。
走れなくなったからだ。
あきらかに疲れていた。
その伏線は、ブラジル戦での善戦のせいだろう。
ブラジル戦では、90分走りきることができた。第1戦目で、体力、気力ともフレッシュだったからだ。
中2日でのスイス戦。
前半まではなんとか走れていたが、後半は足が止まった。
若いから体力の回復も早いはずではあるが、やはり連戦の疲れであったのだろう。2点先制したことで、気持ちもゆるんだのだろう。
反撃を開始されると、もうついていけなくなった。
防戦に回ると、体格の不利さが守備の弱さになった。
前のエントリー、【サッカー】オランダ戦で見えた限界……でも書いたことだが……。
90分、相手チームよりも運動量多く走り続けることは、1試合だけならなんとかなるが、連戦では無理だ。
A代表の来年のW杯でも、同じような光景を見ることになるような、悪い予感がする。
初戦は善戦して、引き分けか、負けても「いい戦い方だった」と評価されるような試合。
次戦に期待するも、後半からは足が止まって日本のサッカーができなくなってしまう……。
そして、3戦目は、ボロボロ……
TVの解説者は、「負けはしたが、いい経験になる」というようなことを言っていたが、負けて得る経験よりも、勝って得る経験の方が貴重ではないだろうか?
「いい負け方」の経験になっても、「強いチームに勝つことの達成感」の方が日本チームには必要な気がする。いつも負けていたら、勝つためになにをすべきなのか?……といった思考や行動が養われない気がする。
強いチームは、勝ち続けるから強いのだ。
勝利することが、どれほど快感かを知っているから、勝ちをどん欲に求める。
負けはしたが善戦した……などというのは、負け犬の遠吠えだし、慰めでしかない。
勝つことが、最大の良き経験なのだという考え方をしないと、負けてもなんとなく納得してしまうだけになってしまう。
U-17の第3戦は、メキシコ戦。
果たして、勝つことができるのか?
勝ってくれよ!
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