田中宇氏のニュース解説は、いつも興味深く読んでいる。
氏の分析は、どちらかというと「最悪のシナリオ」だと思う。
極端すぎるがゆえに、眉唾もの扱いされることもあるようだが、本質を突いているのではないか?…と思うことも多い。
そんな中でも、以下の記事は、かなり過激な発言かもしれない。
朝鮮戦争を再発できれば、米国にとって東アジアで最重要の国は中国から日本に戻る。日本にとっては「中国ざまみろ」である。在韓・在日米軍の駐留も続く。朝鮮は焼け野原になっても、日本には戦争特需が再来するかもしれない。テポドンが飛んできても当たらないので大したことはない。冷戦党だった自民党は、存在意義を再び国民に認めてもらえる。昨年の福田首相辞任後に起きそうだった自民解党の政界大再編を何とか先延ばししておいてよかったという話になる。
日本の政治家や官僚が、先の先を見越して策略を巡らしているとは思えないけどね。それができるのなら、もう少しマシな政権運営ができるだろうからだ。
少なくとも、北朝鮮が話し合いでどうこうできる相手でないことだけは確か。日本政府は外交努力とか国連決議がどうとかを持ち出すが、そんな方法で降参する相手ではない。
北朝鮮問題が解決するとしたら、自滅か武力衝突しかないように思う。
後継者問題で内部の権力闘争があるようだから、その過程で弱体化するか、暴走して戦争を始めるか、どっちかだという気がする。
いずれにしても、近代では独裁国家が長く続いたことはない。3世代も独裁が続くことは無理ではないだろうか。
一番いいのは、北朝鮮の民衆が立ち上がって民主化することだが、国民性からいって、その可能性は低いのだろう。