メタボ、メタボと騒がしいこのごろ。
地球温暖化の問題と似ていることは、声高に危惧されているにもかかわらず、それが本当に原因なのか?……因果関係ははっきりしているのか?……というのが、曖昧な点だ。
肥満になると死亡率が上がる……というのが、どうやら世間の常識らしい。そのため、メタボはいけないと、痩せろ痩せろの大合唱。メタボを解消すれば、医療費の削減につながるというのも、理由の一つだ。
だがしかし、どうやら体重の増加は死亡率にはあまり影響しないらしい……という調査結果が出ていた。
成人後5キロ以上やせると死亡率1・4倍…肥満より危険?(読売新聞) – Yahoo!ニュース
成人後に5キロ・グラム以上体重が減った中高年は男女とも、死亡する危険が1・3~1・4倍高いことが、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査でわかった。
体重が増えても死亡率増加との関係は認められなかった。肥満になると死亡率が上がるとする従来の研究とは反対の結果で、肥満の健康影響を重視する国の健診体制に一石を投じそうだ。
研究班は、全国の40~69歳の男女約8万8000人を平均約13年間追跡調査。がんや循環器疾患など主な病気、ダイエットによる激やせなどによる影響を除いた上で、20歳時からの体重変化と死亡率との関係を年齢別に調べた。
その結果、調査期間中に6494人が死亡した。このうち、5キロ・グラム以上体重が減少した人は、変化が小さかった人に比べ、男性で1・44倍、女性で1・33倍死亡率が高いことがわかった。
おやおや?(^_^;
ダイエットした方が死亡率が上がるということか?
ということは、メタボ検診でメタボと診断されて、「痩せなさい」と忠告された人は、まじめにダイエットして5キロ以上減量すると、死亡率が上がるということになるのかな?
そうか!
メタボを減量によって解消させることで、死亡率が上がるから、早く死んでくれた方が10年長生きするよりも医療費がかからない……というのが、厚労省の計算なのだな。
なるほど、ダイエットはいいことだという先入観があるから、早く死なせるのには好都合なわけだ。
なかなか周到な施策だ。