▼マメコブシガニ

 甲羅の幅が15〜20mmのカニで、干潟の水際に生息。
 撮影地は、ふなばし三番瀬海浜公園。東京湾で東京に近くて、数少ない広い砂浜があるところ。
 カニ目線で、低い位置で撮影した。

 ここの干潟は人工的に作ったものとのことだが、私の田舎の海を思い出す。母方の祖父母の家、つまり母の実家が海の近くだったので、子どもの頃は、毎年夏になると、その海に行ったものだ。
 美しい砂浜だった。
 そんな思い出の海は、埋め立てられて工場地帯になってしまった。
 高度成長時代に工業・経済優先で、海や森を潰して工場や住宅にした。

 経済的に得たものと引き換えに、失った自然の代償は大きい。

諌山 裕

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