まるでSFのような科学研究の話。
宇宙にたくさんある銀河の中から、銀河帝国が存在するかどうかを調べているという。
銀河帝国は見つからなかった、が──銀河10万個、米研究チームが探索 – ITmedia ニュース
研究は「もし高度に発達した文明によって銀河全体に植民が行われていれば、コンピュータや宇宙飛行、コミュニケーションやわれわれが想像もできないもの──が作り出すエネルギーは中赤外線で判別できるだろう」──というアイデアに基づき、米航空宇宙局(NASA)の赤外線探査衛星「WISE」による銀河のカタログを調査。有望な10万個の銀河について調べたが、はっきりしとした文明のしるしは確認できなかったという。
だが約50個の銀河について、普通ではない高レベルの中赤外線放射が見つかった。「今後の研究で、これが天文学的現象なのか、高度に発達した文明の存在を示しうるものと言えるのかを明らかにできるかもしれない」と研究者は述べている。
面白い……けど、その仮定があってるかどうかは疑問。
地球人が銀河全体に広がって銀河帝国を作れる可能性は限りなく低いと思うが、そもそもそのような銀河スケールの文明は誕生しうるのかどうか。
そのくらいの超文明になれば、エネルギー源は我々の使っているものとは違うだろうし、ブラックホールを使うとか、0点エネルギーを使うとか、エネルギー効率が恐ろしくいいものになっていると思う。漏れてくるエネルギーとして、中赤外線があるかどうかも疑わしい。
銀河帝国が存在できるかどうかは、光年単位の距離を労せずして移動できるかどうかだろうね。
「スタートレック」のワープ航法か、「スターゲイト」のスターゲイトか、そういったものが必要になる。数光年~数百光年を瞬時に移動できなければ、星系間の交流・交易もできないし、通信手段としても電波ではなく同時性のある量子的な通信手段がないと、銀河文明を維持できない。
いずれにしても、銀河と銀河の距離は、もっとも近いアンドロメダ銀河でも253万8000光年なので、たとえ文明の兆候が見つかったとしても確かめようがない。
でも、見つかると面白いだろうけどね(^_^)。
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