新型コロナ・変異株の、勢力拡大のスピードが上がっているようだ。
「感染力が強い」といわれるN501Yだが、感染力が強いというのはどういうことなのかの説明があまりされていないんだよね。
変異株「N501Y」ってなに? 従来のウイルスとどう違う? 対策は?<新型コロナ>:東京新聞 TOKYO Web
感染者1人が何人にうつすかを示す「実効再生産数」が従来株と比べて1.32倍と感染力が強かった。
実効再生産数が高いというのは、
と、この3パターンが想定されるが、どれかひとつというより、ほぼ3つ全部だろうと思われる。
一言でいえば、生命力が強くなったわけだ。
ちなみに一時期、「イギリス株」との言い方が多かったが、現在はN501Yと変異箇所名で呼ばれるようになった。株としての記号は「B.1.1.7」である。
イギリス株という呼び方は、トランプが「中国ウイルス」と呼称したのと同じようなことだからだろう。東京で見つかった日本で変異したと思われる株が、「東京株」なんて呼ばれると印象はよくない。それはイギリスだって同様だ。
『「まん防ドミノ」で詰み?』で書いたように、マンボウは対策としてなんの効果も発揮していない。
さらに、緊急事態宣言を出すつもりらしいが、焼け石に水だろうね。
その焼け石は、下から炎であぶられている石なので、水をかけてもかけても冷ますことができない。
鎮火させるには、熱源の炎からまるごと密封し、酸欠にして消火するしかない。
それは現況の感染対策でも同じ。
つまり、ロックダウンするしかないんだ。
「通勤含め可能な限り、東京に来ないでいただきたい」 小池都知事が人流抑制で呼びかけ:イザ!
東京都の小池百合子知事は15日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためには徹底した人流抑制が必要との認識を改めて示し、「通勤を含め、都外にお住まいの方はエッセンシャルワーカー以外の方は可能な限り、東京に来ないでいただきたい」と求めた。その上で事業者にテレワークの徹底や、オンライン会議活用による出張自粛を要請した。都庁で記者団に述べた。
「通勤を含め……東京に来ないでいただきたい」と、小池都知事は一歩踏みこんだ発言をしたようだ。
しかし、お願いで従う人は少ないだろう。
サラリーマンは自分の意思でどうこうできるものではなく、会社が休めといわない限り、嫌々ながらも通勤しなくてはならない。そういう条件付けがされている。
それが日本の会社第一主義、会社に従順な労働者、社畜を作り上げてきたのだ。いきなり変われるわけもない。
だから、何度も言ってるように、「電車を止めろ」
それが最大の効果を発揮する。
電車が動かなければ、社畜の労働者も安心して会社を休める。
また、
小池都知事 変異ウイルスで“新たな局面” 経済団体にテレワーク要請|TBS NEWS
東京都の小池知事が東京商工会議所の三村会頭と会談し、変異ウイルスの感染拡大で新たな局面を迎えているとして、テレワークの一層の推進を求めました。
テレワーク、テレワークと呪文のようにいうが、その環境を作れる会社はごくごく一部。
中小企業が大部分の日本では、テレワークの環境を構築するだけの財政的・人材的な余裕がないところがほとんどだろう。
人件費を切り詰めているのに、余分な出費となるテレワークなんてできるはずもない。
テレワークで可能な仕事も限られている。
結局、余力のある大企業しかテレワークへの移行はできない。
いずれにしても、『変異株にどう対応するか?』に書いたように、今のところ私の予想通りの展開になっている。
マンボウも緊急事態宣言も実質的な効果は期待できないが、対策の有無にかかわらず、第4波(N501Y)は5月の中旬くらいには、下げ止まりで停滞すると思われる。ウイルスとて生物であり、無尽蔵に増殖できるわけではないので、ピークは長く続かない。これまでの経緯から、勢力が強いのは4〜5週間だった。
次にやってくるのは、東京発のE484K変異の株かもしれない。
民主主義の先進国である、イギリス、フランス、アメリカでは私権を制限するロックダウンが行われている。
日本は法的にできないといっているが、だったらさっさと法律を作ればよい。この1年、国会議員はなにをやってたんだって話。
こんなんじゃ、オリンピックなんて開催できないと思うよ。