Google Glassとマスク

話題が先行している「Google Glass
はたして次世代の主力デバイスになるのかどうかは未知数だが、一般向けに販売されれば使用する人が出てくることは確実。

Google Glassはクールか否か──人の顔に装着されたテクノロジーは何をもたらすか (1/3) – ITmedia ニュース

 Google Glassはモバイルコンピュータとメガネの中間的な端末であり、動画の録画やWEBの閲覧を行える。今はまだ選ばれた一部のユーザーにしか配布されていないが、Google Glassは既に2013年の最も話題の最新ガジェットの1つとなっている。ガジェットファンは皆この端末に大いに興奮しているが、一方では、これまで想像だにされなかったプライバシー侵害やポリシー違反につながる可能性をめぐり、議員からカジノ経営者まで、多方面から懸念の声が上がっている。

新しいもの好きのアーリーアダプターは、こぞって試すだろうが、一般に受け入れられるには時間がかかるかもしれない。最初は奇異に見られても、着ける人が増えれば抵抗感はなくなっていく。

私はメガネ使用者なので、普段からメガネをかけているから、メガネの存在は意識することがない。ただ、裸眼ではほとんど役に立たない視力(0.03しかない)なので、メガネは必需品でもある。最近のメガネはフレームとレンズが軽くなっているので、負担が少なくなっている。

Google Glassの重さは……と、調べてみると、なかなか数字が出てこない(笑)。

拡張現実メガネ「Google Glass」、2013年に出荷予定 | スラッシュドット・ジャパン IT

Google Glassは、通常のメガネとほぼ同じ重量。

……て、それって何グラムよ?
試作品の使用者が、着けているのを忘れるくらいだから、軽そうだけど。

メガネ使用者には常識だが、着けているときの装着感が重要で、メガネを新調するときには顔の幅に合わせてフレームを微調整したり、つるの部分の曲げ具合を調整してフィットさせる。これがフィットしていないと、側頭部や耳が痛くなって、長時間の使用ができない。Google Glassはメガネ屋さんみたいに調整はしてくれないのだろうから、自分で調整できるようなつくりになっている必要がある。曲げようとして折れた……なんてことにならなければいいが。

最終的なデザインはまだ決定していないようだが、出回っている写真を見ると……

Google Glass – What It Does

▼Google Glassのサイトからキャプチャ

Google Glass

片側だけに太い部分があるデザインになっている。このくらい太いつるのメガネもあるが、片側だけというのがちょっと違和感を感じる。重量バランス的にも、両方太いつるにした方がいいような気もする。右側だけ重いというのは、右耳が疲れそう。

利き手というのがあるように、利き目もある。みんなの利き目が右目とは限らないので、左目にも着けられるようになっているといい。ちなみに、私の利き目は左目だ(笑)。

街にGoogle Glassを着けた人が現れると、最初のうちは目立つだろうね。iPodやiPhoneが登場したときもそうだった。今じゃ、多くの人がiPhoneを持っているから、普通になってるけど。
Google Glassが盗撮に悪用されるかもしれないという懸念も出ているが、みんながこれを着けるようになったら撮影しているのかどうかわからなくなる。撮影中はLEDが点滅するらしいが、小さいから気がつきにくい。

これを見て思うのが、「マスク」
花粉症やインフルエンザの季節になると、マスクを着ける人が多くなるが、そういう習慣が定着したのはここ30年くらいのことだと思う。それ以前は、マスクを着けることが珍しかった。マスクをしていると、よほど症状が重いと思われたものだ。それが今では、予防的にマスクをする人も増えた。
調べてみると……

花粉症っていつからあったの?

なかでも1976年、1979年には、花粉の大飛散が生じ、花粉症の激増をもたらしましたが、とくに、1979年には社会問題にまでなっています。スギ花粉症は、その年以来毎年律儀に北海道と沖縄を除く日本列島を襲撃するようになり、「国民病」と呼ばれるようになりました。

……ということなので、その頃からマスク常用が始まったと思われる。
みんながマスクをするから、顔を隠したい人がマスクをしても怪しまれない。痴漢やスリ、ひったくりをたくらんでる輩は、マスクをすることで顔を隠せてしまう。人相から怪しいヤツを見分けられなくなった。

Google Glassも着用する人が増えると、悪用しているのかどうかわからなくなりそうだ。Googleに追随して、他社も同様の製品を作るようになるかもしれない。現状でもメガネ型のスパイカメラは市販されているので、ますます区別がつかなくなる。
Google Glassまたは類似品をつけていたら、撮られていると考えるようになるのだろうか?

街には監視カメラがあちこちにあるし、加えて個人がGoogle Glassで周りを撮る。自分の足跡があちこちに記録される時代になるのかな……。
たぶん、そうなる。

アニメの「電脳コイル」的な世界も、ありだとは思うが、そこまで電脳化されていないところが中途半端な気がする。
Google Glassが正式発売されれば、歓迎と反発がぶつかりあうことになるだろう。
新たな社会問題も発生するだろう。
どうなっていくのか、興味深いことはたしか。


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諌山 裕

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