日本のテレビメーカーは、4Kテレビにシフトしつつあるが、それとはまったく異なるアプローチをしているテレビが、フィリップス社の「DesignLine」
かつて、カセットテープを開発し、世界を席巻したフィリップス社だが、はたしてテレビの新しい提案は世界を動かすだろうか?
オランダの家電メーカー「フィリップス」が、いよいよ6月に近未来型のテレビを発売することで話題になっている。薄型テレビ以来の衝撃になりそうなこの新型テレビの名称は「DesignLine」。これまでの家庭用テレビと大きく違うのは、「置く」のではなく「立てかける」ことのようだ。
→フィリップの「DesignLine」のページ。
これのPR動画が以下。
テレビというより、映像を映すインテリアだね。
こういう発想はあまりなかった。
日本のテレビ番組が面白くないとしても、映像メディアそのものがなくなることはない。海外のドラマなり映画なりを観ればいいのだから。
4Kはたしかに綺麗な映像を映すが、現状、庶民には高嶺の花の価格だ。価格が安くなれば、2Kテレビと置き換わっていくだろうが、それは4Kテレビがコモディティ化することを意味する。
4Kという高画質ではなく、インテリアとして部屋に置きたくなるようなテレビ……それはもはや「テレビ」という名前は似つかわしくないのかもしれない。
新たな名前が必要だ。
「DesignLine」がその代名詞になるかどうかはともかく、テレビという名前が死語になるような映像装置の再定義が必要な気がする。
日本の家電メーカーから、こういう発想や提案が出てこないところが問題だろうね。
Sonyがかつて「ウォークマン」を提案したように、ライフスタイルを変えるような発想が求められている。