1日、1週間、1カ月、1年……という暦上のサイクルは、地球の自転・公転によるサイクルに基づいている。
毎年の誕生日が来ると、人は1つ歳を重ねる。
「例年」あるいは「毎年」というとき、過去の同じ日がまた巡ってきたように解釈する。
暦上は毎年が同じように巡っているのだが、今日と去年の今日とでは地球は同じところにいない。
地球は太陽の周りを回っているだけでなく、太陽は銀河系の中を回っている。その軌道を視覚化した動画が素晴らしい。
この動きは「螺旋」だ。
もっといえば、銀河系は銀河団の中を移動していて、銀河団はさらに大きな銀河団の流れの中にあり、さらに宇宙全体は膨張を加速している。
私たちは、知らない間に膨大な距離を移動しているのだ。
SF的な物語に、タイムトラベルがある。
時間を過去、あるいは未来にジャンプするというのは、時間だけでなくその間に移動した空間的な距離も移動しないと、ある時間のある場所には辿り着かない。
そこまで厳密なタイムトラベルを描いた作品は少ない。
映像作品で有名なのは……
タイム・マシン 特別版 [DVD] [DVD]
Back to the Future: 1, 2 & 3 [Blu-ray] [Import] [Blu-ray]
時をかける少女 [Blu-ray] [Blu-ray]
……といったものがあるが、いずれも空間的な移動は考慮されていない。
科学的に考察すれば、時間移動だけであれば、マーティ・マクフライが乗った改造デロリアンは、時間を超えたら宇宙空間に放り出されているはずなんだ。
アニメ版「時をかける少女」の真琴は、「うりゃ~」とタイムリープしたら宇宙空間に飛び出して窒息死してしまう。
私たちは、「空間を動いていない」と錯覚している。
前述の動画の中で、「螺旋」が自然界の基本だという示唆がある。
ミクロの世界から宇宙的なマクロの世界まで、すべては螺旋を描く。人生も、ある意味、紆余曲折の螺旋だ。
今、こうしている瞬間も、私たちの住む地球は、太陽とともに、銀系とともに、猛烈なスピードで宇宙空間を爆走している。
信じられないような本当の話。
宇宙は……壮大だなー……と思ってみたりしながら、今晩の晩飯はなにを作ろうかと考える(笑)。
View Comments
くらげさん。
なるほど、リンク先の反証はなかなか説得力がありました。
螺旋は間違っているとしても、猛烈なスピードで動いていることは確かなので、より正しい動きのシミュレーションも見たいですね。
違う、太陽系は渦巻きではない
http://goo.gl/2Gn2C
……らしいですよ。