Netflix配信のファンタジードラマ『王への手紙』のレビューを書いておこう。
見た順番としては、「ニミュエ 選ばれし少女」より先だった。
「王への手紙」は小説が原作のドラマ化作品。
『王への手紙』(おうへのてがみ、The Letter for the King、ザ・レター・フォー・ザ・キング)は、2020年から放送されているイギリス・オランダのテレビドラマシリーズ。祖国を救う大役を任された見習い騎士の冒険を描くファンタジードラマ。トンケ・ドラフトの児童小説『王への手紙』(上下、岩波少年文庫、2005年)を原作に、ウィリアム・デイヴィスが製作、アミール・ウィルソン、ルビー・アシュボーン・サーキスらが出演した。Netflixが2020年3月20日に全世界へ配信した。
あらすじ
ダホナウト王国の16歳の見習い騎士ティウリ。ティウリは祖国を救うため、託された手紙を隣国の王へ届ける危険な旅に出る。思いがけない使命を与えられ、大山脈のかなたの隣国へと向かったティウリの行く手には、陰険なスパイやさまざまな陰謀が待っていた。
少年少女が冒険するという、ファンタジーの王道的物語。少年少女といっても、高校生くらいのティーンエイジャーなので、日本的なイメージの少年少女よりは大人びている。
小説が原作なので、タイトルもそのまま。ただ、このタイトルは地味というか、物語のあらすじをストレートに表現したタイトルになっている。その点で、ちょっと損をしているように感じる。
見習い騎士の少年が、冒険をしながら苦難を乗り越えて一人前に成長していく。そして、出会った少女との恋……という、これまた王道の展開。
剣と魔法の世界ではあるが、それほど驚くような仕掛けはない。主人公たちに課せられる試練に、壮絶さとか悲惨さは乏しく、わりとすんなりとクリアしてしまう。そこが物足りないとはいえる。
全6話構成なのだが、使命となった手紙を王に届けることは達成し、敵となる悪を倒すことも成し遂げてしまう。
えーと、ちょっと簡単すぎないか?(^_^)b
ラストでは、少年たちはめでたく騎士の称号を授けられて、ハッピーエンド。
シーズン1となっているが、物語はいちおう完結している。
そこそこ面白かったが、中途半端な感じがする。
小説版としては、続編に「白い盾の少年騎士」がある。
ドラマの続編を制作するなら、タイトルも変わるのだろう。