安倍首相、ついに辞任

「安倍首相、辞任」の速報が流れてきた。
やっぱりというか、ついに、というか。
前日までの政治評論家たちの見解は、「辞任はない」というのが大半だった。
しかし、新聞各紙は辞任の可能性があるとして予定稿を依頼し、それを執筆者がばらすというフライングまで起こっていた。

安倍首相、辞任の意向固める – 毎日新聞

安倍晋三首相は28日、辞任する意向を固めた。政府・与党関係者が明らかにした。新型コロナウイルス対策などによる疲労の蓄積が側近から指摘される中、首相は17日に続いて24日も東京・信濃町の慶応大病院を訪れ、体調不安が指摘されていた。28日午後5時から、首相官邸で約2カ月半ぶりの記者会見に臨む予定。

首相は潰瘍性大腸炎の持病があり、第1次政権時は2007年7月の参院選で大敗後に体調が悪化し、約1年で退陣した経緯がある。今回も21年9月末まで自民党総裁3期目の任期が残る中、2度にわたって任期途中での辞任となる。

急転直下な感じだが、それだけ状態が思わしくないのだろう。
潰瘍性大腸炎は「がん化」しやすいともいわれるので、辞任の決断を余儀なくされたのは、病状がよほど深刻なのかもしれない。

長期政権になると、レームダックが起きるものだが、安倍政権も昨年から今年にかけては末期症状ではあった。最後の花道になったかもしれないオリンピックは開催できなかった。長期政権として歴史に残りはするだろうけど、「なにをなしたか」という実績に関しては、アベノミクスとアベノマスクの2つだったのかなと思う。

私は世代としては近いので世代論としていうと、昭和30年代世代は公害の時代に育った世代でもあるので、幼少期から空気や水で様々な汚染物質に暴露されてきた。安倍首相は昭和29年生まれだが、30年代に入れておこう。
この世代は長生きしないよ。
私と近い世代の友人知人の訃報(病死)が、ちょくちょく入ってくるようになった。

安倍首相は辞任後、治療に専念するのだろうが、寛解は難しいかもしれない。

諌山 裕

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