DAZ Studio 4をいろいろと使ってみる(42)

DAZ Studio 4をいろいろと使ってみる(41)の続き。

「トップをねらえ!」のコスチュームを作る【2】

まず、材料のClothingをひととおり着せてみる。

Womens Business Wear for Genesis」のブラウスは「袖」部分だけが残るように、透明MAP(Opacity Strength)を貼り付ける。
このブラウスのテンプレートはないが、Bump MAPからどこが袖に該当するのかわかるので、袖以外の部分を透明MAPとして作った。(追記:テンプレートありました(^^;)

ブラウスの透明MAPを作る

上図の右側のように不透明部分は白く、透明にする部分は黒く塗りつぶす。わかりやすいように半透明の図にしてあるが、実際にはベタで塗りつぶす。

Boots and Belt for Supersuit」のブーツも上部をカットするが、これはMAPを作る必要はなく、もともとのSurfacesが輪切りに分割されているので、不要な部分のOpacity Strength0%にすればよい。
このbootsにはテクスチャとしての赤い丸と、bumpとしての黒い線を入れてある。

bootsの透明設定

水着の上にsweaterを重ね着させるが、ただ重ね着しただけだと以下のように被ってしまう。

重ね着で下のアイテムが重ねっている図

2つのアイテムが被ってしまうとこうなる。
これを回避するためには、上になるアイテムの設定を変える。
Parametersに「Collision Item」の項目があるか確認する。ない場合には、その項目をコントロールできるように、「Scene」から左上にある項目プルダウンをクリックしたまま、「Edit」の中の「Apply Smoothing Modifier」を選択する。
そうすると、Parametersに「Collision Item」の項目が出てくる。

Apply-Smoothing-Modifierの選択

Collision Item」から、重なりを回避したいアイテムを選ぶ。
この場合、sweaterが上で水着(Gsuit)が下なので、「Gsuit」を選択。
Collision Item」の下段にある「Collision Iterations」は重なり回避のレベルを設定する数値で、通常は3くらい。この数字を小さくするとタイトになり、大きくするとゆるくなる。重なりが解消しないときには、数値を変えてみると解消する場合がある。

Collision-Item

重なりを回避すると以下のようになる。

重なりを回避した図

この重なり回避は、Leg WarmersBootsBlouseSweaterに対しても行う。

ここまでの処理をして、Clothingを着せると以下のようになる。

コスチューム制作過程・その1

Boots以外はまだテクスチャが元のままだが、だいたいの形はできた。

【つづく】

諌山 裕

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