新型コロナやインフルエンザに対して、マスクは効果がないと度々書いてきた。
マスクは気休めにしかならないと。
マスクで防げるのなら、パンデミックになどならないし、毎年のインフルの流行も起きない。
それを裏付ける研究報告の記事。
新型コロナ感染症:マスク「過信」に要注意という新研究(石田雅彦) – 個人 – Yahoo!ニュース
韓国の蔚山大学医学部などの研究グループが、4月6日に米国内科学会の医学雑誌『Annals of Internal Medicine』に出した論文(※3)によれば、医療用のサージカルマスク(一般の不織布マスクとほぼ同等の効果)と布(綿ガーゼ)マスクが新型コロナウイルスをどれだけ透過させないか調べたところ、ほとんどフィルター効果がなかったことがわかったという。
同研究グループは、新型コロナ感染症の患者4人の同意を得て、隠圧隔離室の中で使い捨てサージカルマスクと布マスクを着用してもらい、患者の口から約20センチのところにウイルス培養用シャーレを置き、そのシャーレに向かってマスクありなしで5回、咳をしてもらった。
結果は、サージカルマスクも布マスクもどちらも、新型コロナウイルスを効果的にフィルタリングしなかったという。
2002年から2004年まで流行したSARSウイルス(SARS-CoV)の粒径は0.08~0.14マイクロメートルと推定され、新型コロナウイルスが同じサイズと仮定すれば、サージカルマスクや布マスクのフィルター機能を容易に貫通できる。
また、同研究グループは、咳をした後のマスクの内側より外側にウイルスが多かったことに注目している。
これは、マスクのフィルターをウイルスが通過した際に何らかの物理的な現象が起きているか、あるいはマスクの端から漏れ出るウイルスが外側に付着することを意味し、マスクの外側を触ることの危険性を示していると述べている。
今回の研究結果により、不織布マスクや布マスクを着用していれば、無自覚の感染者による感染拡大を防ぐという効果に疑問が出たことになる。
長い引用をしたが、重要な部分なので。
執筆者の石田雅彦氏は、タバコ問題について執拗な記事をたくさん書いている。嫌煙家の右翼的な人(^^)。タバコを根絶するのが目標なのかと思ってしまうほどに。
そのタバコに対する執念を、飲酒にも向けて欲しいと、私は思う。酒もタバコに負けず劣らず、人体には有害だし、飲酒によって起こる交通事故などの二次被害も少なくない。
それはさておき、この記事はよい記事だった。
マスク信仰ともいえるマスク依存が、無駄な努力であることを広めてほしいものだ。
感染者の咳によるウイルスの飛散を防ぐ……と信じられていたものが、じつは効果がなかった。
マスクは飾りでしかないということだ。
医療従事者や検疫官が、マスクやゴーグルを装備していても感染してしまった事例が発生したのは、これで合点がいく。
サージカルマスクは役に立っていなかったのだ。
この研究では、N95マスクの性能テストは行われていない。
どうせなら、テストすべきだろう。理論的にはより細かいフィルターになっているはずだが、はたして有効に機能するかどうか。
ウイルスそのものはN95マスクでも素通りできるほど小さいが、咳にともなうマイクロ飛沫でどれだけ飛散を防げるか。もし、素通りするとしたら、マイクロ飛沫だけでなくウイルス単体でも飛散している可能性が出てくる。
そうなると、完全にお手上げ。
防御するには、外気から遮断する宇宙服が必要になる。
マスクしてれば大丈夫……という、妙な安心感があるのではないだろうか?
気持ち的には安心かもしれないが、ウイルスは素通りしている。
見えていないだけなんだ。