新しい日本代表の初戦、コスタリカ戦は勝利。
ガラリと入れ替わった選手たちだったが、見ていて楽しい試合だった。
こんな感覚は久しぶりだ。
オシム監督が就任したとき(2006年)以来だろうから、12年ぶりかな。
長らくベテラン勢がレギュラーを張っていたから、馴染みのない名前と顔も多い。代表引退を表明した何人かの選手を除いて、ベテランの彼らがいなくなったわけではないが、やはり新鮮だね。
ぶっちゃけ、期待値はあまり高くなかった。
というのも、世代は下だが、U21で臨んだアジア大会を見ていて、技術的にもチーム的にも未熟なサッカーだったので、良くも悪くも日本的なチームだなーと思っていた。
年齢的に若くなったA代表も、その延長線なのでは?……と危惧していた。
ところが、蓋を開けてみれば、予想以上にいいサッカーをしていた。
対戦相手のコスタリカも、世代交代を進めている途中だから、割り引いてみる必要はあるが、条件的には同等という点では、評価できる戦い方だった。
試合後の選手インタビューで特徴的だったのは……
南野「もっと代表でゴールを決めたい」 国際親善試合 コスタリカ後のコメント – スポーツナビ
【動画】コスタリカ戦で南野拓実が日本代表で初のゴール!中島翔哉のスルーパスと遠藤航のアシストで追加点のゴールを決める!
「楽しかった」という選手たちの発言だ。
これは重要だと思う。
やってる選手が楽しくなければ、面白い試合にはならない。これまでの日本代表は、どこか悲壮感があって、選手たちの表情は暗いし、ネガティブな反省ばかりが口から出ていた。サッカーを楽しんでない印象だったのだ。
勝ったから、というのもあるだろうが、「楽しいサッカーをして勝つ」……これを続けられるようにすることだ。
ただ、活躍した選手たちの多くが、海外組なのは気になる。やはり海外でもまれていることが、成長につながっているのだろう。海外組のベテラン勢が戻ってくれば、過半数が海外組になることは必然。Jリーグでレベルアップするのは、難しいのかもしれない。
個人的には、南野は推したい選手なので期待したい。オーストリアのリーグでくすぶってないで、もっと高いレベルに挑戦してほしいものだ。そのためには、代表で活躍するのが注目される近道でもある。
次の代表戦は、10/12(金)のパナマ戦、10/16(火)のウルグアイ戦。
ウルグアイは、格上の相手(2018年8月現在のFIFAランキング5位)なので、この試合で新生日本代表の真価が問われることになりそう。