1点の重み

 オシム・ジャパンのイエメン戦での監督のコメント。
Yahoo!スポーツ – ニュース – オシム監督「進歩していることを分かっていただきたい」

これは日本サッカーの持病といいますか、すぐには直りそうもない病気と考えるしかないかもしれません。最近始まったことではなく、例えば少し前のオマーン戦、バーレーン戦、シンガポール戦などなど。0対0や1点差で試合終了間際までいって、やっと勝つといった試合が多かったですよね。ただし、今日の試合はそれと違う面もありました。私たちのチームはこれまでより早いテンポでプレーができるようになりました。チャンスの数も昔より多く作れていたのではないでしょうか。

イエメン戦での日本代表スタメン アジアカップ2007予選 第4戦:日本 1-0 イエメン (9月6日、イエメン・サナア、アリ・モーセン・スタジアム)

 別のニュースサイトの、オシム・ジャパンについてのアンケートに対するコメントでも書いたことなのだが、決定力不足はなにも日本代表に限ったことではないだろう。
 そもそもサッカーで二ケタ得点なんて極めて珍しいし、たいていは1〜2点、多くとも3〜4点のゲームがほとんどだ。ワールドカップでも1−0、もしくは1点差の試合は多かった。
 つまり、1点差で勝てればいいわけだ。
 問題はその勝つための1点を、どう取るか?……だ。
 6日のイエメン戦は、再三のチャンスを活かせなかったが、最後に決めた。
 それが決定力じゃないのか?
 引き分けで終わっていたら、決定力がなかったということになるが、1点取って勝ったのだから、決めたのだ。
 それは評価すべきだろう。

 オシム・ジャパンの日本代表は、ジーコ・ジャパンのチームより期待感が大きい。
 このチームでドイツ・ワールドカップを戦っていたら、もっといい結果を出せたかも……。ジーコ・ジャパンはチームとして内部分裂状態だったようで、まとまりがなかった。選手個人個人は最強のメンバーではあったが、最強のチームではなかった。
 オシム・ジャパンには、最強のチームが作れる気がする。
 今後にもっと期待したい。

諌山 裕

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