『スター・トレック:ディスカバリー』のスポック役が決定

4Kテレビを買った」で触れたが、NETFLIXに加入したので、『スター・トレック:ディスカバリー』を見ている。
1日に3〜4本分というハイペースなので、全15話を今晩にも見終えてしまいそう(笑)。

で、『スター・トレック:ディスカバリー』の第2シーズンの制作は決定していたが、そこにスポックが登場するようだ。

『スター・トレック:ディスカバリー』のスポック役が決定! – Star Trek: Discovery

『スター・トレック:ディスカバリー』のシーズン2でイーサン・ペックが宇宙艦隊の士官スポック役にキャスティングされた。

(中略)

最近、『新スター・トレック』でジャン・リュック・ピカード艦長を演じたパトリック・スチュワートが、『スター・トレック:ディスカバリー』で再び同役を演じると発表されニュースになっていた。

『ディスカバリー』シーズン2はCBSのAll-Accessにて2019年11月より配信スタート予定。Netflixでの配信時期はまだ発表されていない。

『スター・トレック:ディスカバリー』のスポック

この記事でのピカード艦長について、『ディスカバリー』内で登場するとなっている。以前の情報では、ピカード艦長の新シリーズということだったように思うが?……どっちが正しいのかな。

いずれにしても、楽しみ。

▼Star Trek: Discovery | Season 2 Trailer

『スター・トレック:ディスカバリー』の感想

さて、『スター・トレック:ディスカバリー』についての、いまのところの感想も書いておこう。作品タイトルの呼称として、まだ略号はないようだ。
最初のシリーズが「ORG」、新スタートレックが「TNG」、DS9はそのまま「DS9」、ボイジャーが「VGR」、エンタープライズが「ENT」……とくれば、ディスカバリーは「DCV」というところか。

作中の時系列でいうと、「ORG」の約10年前に時代が設定されている。スタートレックとしては古い時代なのだが、現在の感覚で作っているから、あまり古さは感じない。ところどころ旧作へのリスペクト的な演出があるものの、TNG以降の時代といっても通用する。

新しいスタッフによる新しい作品でもあるので、それ以前のスタートレックの作風とは、ずいぶん趣が違う。
第1に、主要なキャラクターの過去設定が重い。とてつもない負の遺産を背負っていて、それがキャラ自身を苦しめ、物語の展開にも大きく影響する。過去のシリーズと比べると、かなり暗い作品でもある。

しかし、ただ暗いだけでなく、人物描写は濃厚で、人間ドラマとしても成立している。
物語の進行はスピーディーで、適度な緊張感を保ちつつ、スリリングに展開される。各話の完成度は高く、飽きることなく続きが見たくなる。

難点を挙げれば、話の中心となるキャラが限定的なので、ブリッジクルーの活躍する場面が少ない。
主役はマイケル・バーナム(女性)で、主要なサブキャラとして、ロルカ艦長、タイラー、サルー(ケルピアン人)、スタメッツなど。このうち、ブリッジクルーは、ロルカ艦長、マイケル・バーナム、タイラー、サルーの4人だが、ほかにもいるブリッジクルーの4〜5人には目立った出番がないため印象が乏しい。

このシリーズ、この艦(ディスカバリー)の主軸となるアイデアが「胞子ドライブ」という新しい概念。通常のワープと異なり、亜空間を航行するのではなく、瞬時にある空間からある空間にジャンプする。
そのジャンプシーンの見せ方は、なかなか斬新。

胞子ドライブは、ナビゲーションとして宇宙クマムシの遺伝子を媒介する生体(作中ではスタメッツ)が必要なため、量産化が困難という設定になっているようだ。これが量産可能なら、この時代以降の主要な航行装置になっていなくてはいけないからだ。

そして、胞子ドライブの暴走により、平行宇宙にジャンプしてしまう……という展開。

物語の柱は、連邦とクリンゴンとの戦争である。
そのため、戦争色が強い物語にもなっている。現実世界の世界情勢が作品に影を落とすのはよくあることだが、この戦いは、アメリカとイスラム圏との対立を暗喩しているようにも思える。

ともあれ、スタートレックファンは必見のシリーズだ。

諌山 裕

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