フルCGのガンダム。
見るには見たが……。
う〜〜む……、イマイチ、イマニかな。
ジオン側から見たガンダムなので、主役メカはガンダムではなくザク。
映像的にはリアルなCGキャラになっているが、人間的なリアルさは薄い。その一番の理由は、動きがぎこちなく、演技が大根役者なためだ。
たぶん、モーションキャプチャーだと思うが、その動きをつけるアクターの演技が下手なんだ。どこかわざとらしく、自然な演技になっていない。見ていて気持ち悪くなってしまう。
メカの動かし方はいいのに、人間の動きがダメダメでは本末転倒。
この演技でOKを出した監督の判断が甘過ぎだ。
物語としては、そこそこ面白いが、ダメな演技が台無しにしている。
日米の共同制作ではあるが、これがCGガンダムの限界なのか?
いやいや違うだろう。妥協点が低すぎるんだ。
制作費は公開されていないようだが、かなりの金をかけているはず。それでこの完成度はレベルが低いといわざるをえない。
ガンダム世代は、リアルなガンダムを見たいと思う。私がそうであるように。
しかし、この作品では失望してしまうだろう。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の続きの制作が遅れに遅れているが、ハサウェイで描かれたリアルさは、キャラクターの演技に依拠している。表現方法の違いはあるが、CGガンダムでもキャラクターの演技が胆であることに変わりはない。
もっと、ちゃんと、人間を描け。
CGキャラでも、それはできるはずなんだ。
続きを作るのなら、そこの進歩をしないとダメだ。