企業のイメージ作りに利用されている感のある「エコ」
政治も利用してるな。エコを理由に、バイオ燃料関連の相場が急騰して、ちょっとしたバブル。
「R100」という表示がある紙や印刷物は、古紙再生100%を意味する。
それは「エコ」してますよー、という企業の自己主張であり、イメージアップの戦略でもある。
ところが、古紙再生100%は、実際にはエコにはならないという。
「紙の製造過程では、紙をすいたり乾燥させたりする際などにエネルギーが必要です。木材から紙を作る場合、木材パルプ製造時にできる“黒液”を燃やすことで、そのエネルギーを得られます。木材は成長時にニ酸化炭素(CO2)を吸収しますから、黒液を燃やしたときに排出されるCO2も自然な状態に戻るだけです。ところが再生紙は、エネルギーを化石燃料に頼らなければならない。化石燃料由来のCO2排出量は、古紙100%の再生紙の方が多くなってしまうんです」(日本製紙広報・針谷さん)
ということで、古紙を再生することを優先するか、CO2の排出削減を優先するか、の違いでエコの意味が変わってしまうと事例。
前にも似たようなことを書いた。エコ・カーがいいといっても、たくさんのエコ・カーが売れれば結局CO2の排出量は減らない。
R100がいいと、たくさんのR100の紙を使えば、結局、環境には優しくないという顛末。
今後、R100表示の印刷物は減っていくのだろう。なんだか、バカみたいだ。
同じ印刷物で、大豆インクもエコものとして表示されているが、こっちの方はマイナス要素はないのかね?