東京五輪エンブレムにパクリ疑惑が持ち上がっているが……
東京五輪エンブレムの盗作疑惑 佐野研二郎氏「お答えできない」 – ライブドアニュース
佐野氏の事務所はスポニチ本紙の取材に「その件についてお答えすることはできません。詳しいことは東京五輪組織委員会に聞いてほしい」と話した。
東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲戦略広報課長は「国際的な商標登録の手続きを経てエンブレムを発表している。特に本件に関して懸念はしていない」とコメント。武藤敏郎事務総長もエンブレムを発表した24日の記者会見で「国際商標の確認を終え、国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会の承認を得て決定した」と話していた。
否定でも肯定でもなく、「お答えすることはできません」という曖昧な返答が、より疑惑を深めているように思う。
また、「国際オリンピック委員会、国際パラリンピック委員会の承認を得て決定」というのも、パクリを審査しているわけじゃなくて、「それでいいんじゃね」と使用の許可をしているだけだろう。
マークやロゴは、シンプルなものであるだけに、意図しないまでも類似してしまうことは、あるにはある。もっとも、事前にリサーチして類似したものがないかどうかは調べるものだけどね。いちおう、私もデザイナーの端くれなので(^_^)。
Googleの画像searchでは、1つのサンプル画像から類似したものを検索することは可能だから、ネット上に存在するものについては調べることは容易だ。
それすらもしていなかったのか、あえて無視したのか、それとも……
どのくらい似ているかは、ネット上でもいろいろと展開されているが、今一度見てみよう。
当初、ベルギーの劇場のロゴに似ていると話題になったが、もうひとつ、スペインのデザイナーの作った「rebuild japan」にも似ているという展開になってきた。
▼東京五輪エンブレム
▼リエージュ(Liege)劇場のロゴ
▼rebuild japan
似てるねー(^_^)
というか、いいとこ取りして組み合わせた感が強い。
盗作疑惑をもたれてもしかたがないくらい、似ている。裁判になったら、確実に負けるね。そのくらい似ている。
佐野氏がパクリではないと主張したとしても、説得力に乏しい。
少なくとも、独創的ではなかったとはいえる。
過去の事例からいえば、解決策としてはベルギーやスペインのデザイナーに、和解金を払うことだろうね。イベントの規模が大きいだけに、数億円は要求されてもしかたがない。
そうなると、佐野氏の評価・評判は、地に落ちるかもね。