GALAXY GearのCMは素晴らしい……しかし(笑)

GALAXY GearのCMが素晴らしいと評判になっているようだ。
たしかに、素晴らしいのだが……

シリコンバレー101 (535) ウエアラブルデバイスでAppleにチャンスを与えてしまったSamsung | マイナビニュース

Samsungが先週末に米国でGALAXY GearのCMをデビューさせた。こんなに絶賛されるコマーシャルはスーパーボウルCMでもなかなかないが、それに加えて「でも、製品は……」という論調の記事がこんなに揃うのも珍しい。それぐらい、たくさんの人が同じような印象を覚えたのだろう。

(中略)

GALAXY Gearの2つのCMは、Gearが私たちに未来のライフスタイルを体験させてくれると思わせる。ところが、Gearは今のGALAXYの優れたコンパニオンでしかない。皮肉なことにスマートウオッチをよく表現した素晴らしい出来のCMが、Gearの良い点ではなく、残念な点を目立たせる結果になってしまっている。

その評判のCMとは以下だ。

往年の名作・珍作に登場した時計型デバイスが懐かしい。
そこには「未来」を感じたものだ。
その未来を、現実的なももにしてくれる製品が期待されている。

過去記事の「Samsungの腕時計型デバイス、意外性がまったく感じられず」でも書いたことだが、私だけでなく、多くの人が同じような失望感を感じているようだ。

CMで展開されているコンセプトは素晴らしい。
しかし、その結果として出てきた製品が、まったくコンセプトを実現していない。まぁ、CMは後付けのコンセプトなのだろうが、SamsungではなくCMを制作した映像クリエイターが素晴らしいということだ。
少なくとも、「これ以上のものを作らないとダメだぞ」という、閾値の設定にはなった(笑)。
Appleに限らずだが、後発の製品は、GALAXY Gearを超える必要がある。
噂だけは絶えないiWatchだが、噂だけにとどめて、あえて出さない……という選択肢もある。

次世代のウエアラブルデバイスは、時計型とは限らない。
時計型ではないウエアラブルデバイスをAppleが出したら、もっと面白いかもしれない。

 One more thing.

それがどんな世界なのか、誰が実現させるのか。
期待だけはしておこう。

諌山 裕