地球の生物は過去、何度も大量絶滅を繰り返してきた。
その原因が銀河のダークマターであり、周期は約2750万年だという説。
天の川銀河が周期的に地球にもたらす大量絶滅とは? | sorae 宇宙へのポータルサイト
ニューヨーク大学のマイケル・ランピーノ教授などからなる研究チームは12月10日、陸上生物の大量絶滅が、すでに知られている海洋生物の大量絶滅と同様に約2750万年の周期で引き起こされていることが解ったと発表しました。研究チームによれば、これらの大量絶滅には、天の川銀河における太陽系の運動が深く関係している可能性があるといいます。
(中略)
太陽系は天の川銀河を2億5000万年かけて公転しています。しかし、直線的に公転しているのではなく、上下に大きく振動しながら公転しています。そのため太陽系は3000万年周期で天の川銀河のディスクの真ん中の部分を通過します。
このディスクの真ん中の部分には塵やガス、恒星、ダークマターなどが高い密度で存在しています。ここで問題になるのはダークマターです。
(中略)
研究チームによれば、このダークマターによって、非常に大規模な火山活動や巨大な隕石の衝突が引き起こされた可能性があるといいます。つまり、ダークマターの重力によって彗星の軌道が乱され地球への巨大な隕石の衝突を発生させた可能性があるというのです。また、同時に、地球の核にたまったダークマターの粒子が互いに衝突して消滅することによって熱が発生し非常に大規模な火山活動を発生させた可能性があるといいます。
ダークマターそのものが未知の存在だが、なんらかの重力源になっていることは知られている。
約2750万年周期となると、次はいつ頃?……というのが気になる。
直近の大量絶滅は、恐竜が絶滅した白亜紀末の約6600万年前。
それからすでに、2750万年以上過ぎていて、2回(5500万年)の大量絶滅が起きていることになる。
つまり、現時点から遡ると、1100万年前に大量絶滅が起きていたはずだ。
それはあった。
1160万年前の謎の大量絶滅 海への隕石衝突が原因か:朝日新聞デジタル
約1160万年前、海に巨大な隕石(いんせき)が衝突したとみられる痕跡を海洋研究開発機構などのチームが発見し、20日付の英科学誌に発表した。ちょうど同じ時期に生物が大量絶滅したことが分かっており、この隕石衝突が原因だった可能性があるという。
(中略)
地球では過去に何度も生物の大量絶滅があり、特に大きな5回は「ビッグファイブ」と呼ばれる。1160万年前の絶滅はこの5回には含まれないが、過去3億年に11回あった絶滅の一つで、原因が分かっていなかった。チームは、今回見つかった隕石衝突がこの絶滅を引き起こした可能性があるとみている。
多少の誤差はあるが、周期説には符合するように思う。
ということは、次の大量絶滅は1650万年後ということになる。
まぁ、その頃まで人類が繁栄してるとは思えないが(^_^)b
一方、人間の環境破壊により、現在進行形なのが「完新世大量絶滅」とする説もある。
これには異論も出ているが、絶滅危惧種が多いのは事実。
ダークマターが関与しない大量絶滅としては、地球史上初のことかもしれない。
ダークマターは謎の存在だが、気候変動にも関与しているという説もある。
このダークマターについて、宇宙誕生時に生成された初期(原始)ブラックホール説が注目されているという。
それについては、別の機会に。