ケータイもしくはスマホを持っていない人の方が珍しくなった現在。
片時もスマホを手放せない依存症の人も増えている。
「つながらない」場所が減っていることも、依存症が増える一因にもなっているようだ。
電波の死角となっていた地下鉄車内でも、ケータイ対応が進んでいる。
都営地下鉄浅草線と新宿線の全区間がケータイの“圏内”に 東京メトロでもエリア拡大 – ITmedia Mobile
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの4社は、東京メトロおよび都営地下鉄の一部路線における携帯電話サービスの提供エリアを順次拡大する。
ケータイだけでなくWi-Fi環境を整備する路線もあるが、モバイル機器はどこでも使える環境になりつつある。
その一方で、ケータイが禁止されている場所が依然としてある。
それが「優先席付近」だ。
「優先席付近では携帯電話の電源をOFFに」
と、文言は鉄道会社によって異なるが、基本的にケータイ禁止とされている。
以前はその理由を書いていたが、現在では昔のステッカーが残っていない限り、禁止の理由は書かれていない。
これについては過去記事でも触れている。
※参照→電車の優先席での携帯電話OFFの根拠は?
この件に関して、少し前にある鉄道会社に「なぜ禁止なのか?」とメールで問い合わせてみたことがあったが、返答は相変わらずペースメーカーへの影響についてだった。
優先席でケータイの電源を切っている人は、ほぼ皆無だろう。
にも関わらず、なぜいまだに優先席では禁止なのか?
そもそもケータイと限定していることに意味があるのか?
ケータイよりもスマホの方が多くなってきたし、タブレットやモバイルルーターを使っている人も多い。「ケータイ」と限定してしまうと「オレのはスマホだから関係ない」とか、「タブレットは対象外だよね」という解釈だってできてしまう。
飛行機の場合には、「電波を発する電子機器」とモバイル機器すべてを包括して、利用を禁止しているから、まだ現実的だ。その飛行機も、国内では利用できる場合を限定しているが、海外では飛行中でも使えるサービスを展開している航空会社もある。ようするに、ケータイ程度の微弱な電波で飛行機の機器に影響があるようでは、あまりに脆弱だということだ。飛行機自身が通信手段として無線機を使っているわけで、シールドはされているのが当たり前なのだ。
今日、電車の中吊りでマナー広告を見た。
中吊りはこのポスターの横バージョンだ。
地下鉄のケータイ圏内対応と、優先席では禁止の告知に、とても違和感を感じるのは私だけだろうか?
若者だけでなく、優先席に席を譲るようなお年寄りですらケータイを持っている昨今。そのお年寄りが優先席でケータイもしくはスマホを使っているのを見ると、老人は優先席でもケータイを使ってもいいのだろうかと思ってしまう。
ポスターの絵は、若者だからね。若者に向けて、「禁止」といっていると解釈できる。
そろそろ優先席でのケータイ禁止の告知は、考え直した方がいいのではないだろうか?
禁止するのなら、電車内はすべて禁止するのが筋だ。ペースメーカーが理由だとしても、その対象者が必ず優先席に座るとは限らない。特に朝の通勤ラッシュ時は、乗る車両や席を選べるような状況ではないのだから。
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こんにちは、ソフトバンク東海通です。
携帯について、大変ためになる記事を書かれていますね。
今後とも、勉強させていただきたいと思いますので、
よろしくお願いします。