緊急事態宣言から1週間。
現在の感染者数の推移は2週間前の結果なので、はたして目標を達成できるのかどうかは、来週にならないと答えは出ない状況。
シャッターを下ろした店舗は多いが、休業要請の対象外となったスーパーなどは、相変わらずの混雑ぶり。
緊急事態といいつつも、政府の対応を見ていると、あまり緊張感は感じられない。首相は呑気にくつろいでいる動画をアップしてるしね(^_^)b
この非常事態で、首相が自宅でくつろいでいてはダメだろう……。
見えぬ出口、長期化に懸念 テレワーク移行など課題―緊急宣言から14日で1週間:時事ドットコム
首相は緊急事態宣言を発令した7日の会見で、人と人の接触機会を「最低7割、極力8割」削減する目標を打ち出した。専門家の試算では、8割削減が実現できれば新規感染者数は頭打ちになり、2週間後には減少に転じるとされる。
データ解析会社「Agoop」による携帯電話の位置情報を使った分析では、12日の東京、新橋、新宿各駅の人の動きは7日と比べ約8割減少した。政府高官は「国民はよくやってくれている」と語り、外出自粛要請が一定の効果を上げていることを強調した。
ただ、通勤者の多い平日は各駅とも3割前後の減少にとどまる。首相は11日の政府対策本部で7都府県の全事業者に対し、出勤者を最低7割減らすよう呼び掛けたが、中小企業を中心にテレワークへの移行の動きは鈍い。どこまで浸透させられるかは不透明だ。
前にも書いたが、本気で8割減を目指したいのなら、電車を止めればよい。
法的に強制力のあるロックダウンはできないとされているが、休業要請の対象に鉄道会社を入れればいいだけで、これは法的にも問題ないと思うのだが?
首都圏の電車を止めれば、事実上のロックダウンになる。
強制ではなく要請であっても、鉄道会社は従うだろう。対象となっている店舗等が、要請で従っているように。
「経済よりも命を守ることが大事」
といいつつも、結局、経済の方を優先している。
政府のお偉いさんたちにとっては、ごく一部の国民の健康と命は、少ない犠牲なのだろう。
毎日、何人感染者が出た、何人死んだ……といっても、せいぜい数百人の話。アメリカのように万単位ではないので、危機感は乏しい。
これも前に書いたが、死者数という数字だけ見るなら、年間の交通事故での死者数の約4000人に比べたら、3ヶ月間の新型コロナによる死者数137人(クルーズ船除く、4月13日現在)は少ない。
さらにいえば、季節性インフルエンザでの年間の国内死者数は約1万人と推計されている。
交通事故やインフルで、死者数が増えたからと、緊急事態宣言を出したりしない。
新型コロナはかなり異例の対応ではある。
それで思うのだ。
命の重さというか価値は、死因によって違うのだろうかと。
交通事故やインフルでの死は、その数が数千〜1万人に及んでも、ニュースとしては小さな扱いだし、危機感はほぼ皆無。別世界の話のように他人事だ。
しかし、現在進行形の新型コロナでは、緊急事態宣言を出すほどの事態になっている。
この違いはなんなのだろう?
ワクチンがない、治療のための薬がない、ということで不安をあおられている面もある。
だが、よく考えてみてくれ。
ワクチンも治療薬もあるインフルでさえ、年間1万人が亡くなっているんだ。
リスクとしては、大差ないともいえる。
政府に危機感がないのは、主要閣僚たちに感染が及んでいないからだろうね。
首相が感染すれば、我が事として危機感を持てるのではないか。
どこか、自分は関係ないという意識があるように思える。それは若者たちが、危機感を持てないのと同じような気がする。
テレワークができない会社の私は、通常通りの出勤をしている。
電車の混雑具合は少なくなったが、ピーク時の50%というところ。
3つの密をさけろといわれてるのに、座席が空いてると、乗客はわれ先に座りに行く。自分から進んで濃厚接触をしにいってるわけで、その自覚というか意識がないんだよね。
電車は感染源の例外って、誰がいったんだ?
ともあれ、あと1週間で緊急事態宣言の効果がどれだけあったかの答えが出る。
来週はどうなっているだろうか?