キヤノンもニコンも、カメラ事業が不振に

カメラのキヤノンとニコンの不振が伝えられている。
一眼レフカメラでは2強だったキヤノンとニコンだが、ミラーレス時代になってその覇権は崩れて、ソニーが天下を取った。

キヤノン、ミラーレス不振で3度目修正の深刻度 | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

それでもキヤノンが3回目の下方修正を迫られたのはなぜか。それは主力事業であるカメラ事業が不振だからだ。

(中略)

さらにキヤノンを苦しめているのが、ミラーレスカメラの販売台数が当初の想定よりも伸びていないことだ。

(中略)

デジカメ市場に詳しいテクノ・システム・リサーチの大森鉄男シニアアナリストは「ソニーのα9が一眼レフにはない撮影体験を実現したことで、カメラ市場の構造が変わり、ソニーがリーディングカンパニーになった」と話す。

ニコン、カメラの「赤字転落」危機で迎える難路 | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

だが、業績の下方修正にもっとも影響を与えたのはニコンの主力であるカメラ事業の不振にある。今回の修正で映像(カメラ)事業の業績見通しは、従来予想を250億円引き下げ、前年比で611億円減収の見通しとなった。映像事業の損益は100億円の営業赤字になると見込んでいる。

(中略)

ただ、ニコンはミラーレスカメラの進出で出遅れてしまった。現在、ミラーレスカメラのシェア1位であるソニーは、高級機種であるフルサイズミラーレスを2013年に発売した。ニコンは2011年に同社初のミラーレスカメラ「Nikon 1」を発売したが、販売不振と主力の一眼レフの販売に影響を与えかねないことを懸念し、2015年以降はミラーレスの新製品投入をとめた。2018年9月に40万円台の高級機種「Z7」を投入して再参入したが、時はすでに遅かった。

いずれの記事でも、ソニーの台頭がキヤノンとニコンの不振につながっていると分析している。

カメラユーザーの数はそれほど変わらないのだから、ソニーがシェアを拡大すれば他社が減る。
単純な話。
レンズのマウントが各社で違うので、カメラだけ、レンズだけという使い分けができない。ユニバーサル仕様になっていれば、シェアの食い合いは緩和されるだろうが、使えないのではどれかに絞るしかない。厳密には、マウント変換アダプタで使用可能な場合もあるが、限定的だ。

私は今のところニコンユーザーだが、次はソニーに乗り換えるだろう。
ソニーのミラーレス一眼は、静止画としての性能だけでなく、動画カメラとしても優れている。
今のところは……というのは、金銭的な問題だ(^_^)b
乗り換えるとなると、カメラだけでなくレンズもそろえる必要があり、けっこうな資金が必要になる。

各社でマウント仕様が違うのは、顧客の囲い込みであり、自社技術を独占するためだろうが、シェアを失ってしまえば足枷になる。

カメラ業界は潰し合いを続けるのか、それとも共存共栄を目指して規格を統一するか、岐路に立っているのではないだろうか?

ミラーレスではソニーが1強の現在。
ソニーのカメラは性能的には最先端なので、あえてキヤノンやニコンを選ぶ必然性が乏しい。
老舗のカメラメーカーだから頑張ってほしいものだが、愛着だけではユーザーは着いて来ないと思うよ。

諌山 裕

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